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京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

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所長の挨拶

 
 平成24年度から新しく所長を拝命いたしましたので、ご挨拶申し上げます。

 1年前の3月11日未曾有の大災害、東日本大震災が発生しました。いろいろな情報を手にするたびに、悲しみにうちひしがれます。しかし、復旧復興にむけて歩を進めなくてはなりません。研究所も被災地域での研究活動をささやかながら共同利用研究の一環として支援しています。霊長類研究所のような基礎研究を主体としている研究機関が、直接復旧復興をお手伝いできることは多くありません。しかし、研究を積み重ねることで、「人間とは何か」「人はどう行動すべきか」など文化的な醸成を育むことができます。このことは心のケア等の進め方にも反映されるに違いありません。被災された方々および所縁の関係者の皆様には心からお見舞い申し上げるとともに、復旧復興にあって霊長類研究が皆様になんらかの安らぎを与えられることを願っています。

 霊長類研究所は平成22年(2010年)に共同利用・共同研究拠点として承認され、「霊長類学総合研究拠点」として研究・教育を推進しています。ヒトを含む霊長類に関する総合的研究を有機的・体系的に推進するため、国内外に共同研究の場を提供し、わが国における霊長類学のさらなる発展において中心的な役割を担うことを目的としています。さまざまな分野の研究者が共同でおこなう学際的な研究を推進し、研究者ネットワークの国際的・学際的拠点を形成しています。大学院教育は理学研究科に所属し霊長類学・野生動物系として、大学院生も研究者と同じスタンスで研究をおこなっています。

 研究所の創設は昭和42年(1967年)にさかのぼります。日本学術会議が内閣総理大臣に勧告して霊長類学研究所の必要性が認められました。勧告にともなう設立の趣意は、「広範なる人類学の各分野にわたって、その基礎をなす霊長類の心理学的、生態学的社会学的および医学、薬学、生理学等における実験動物としてのサルの生理学的、生化学的、遺伝学的研究を推進することの重要性にかんがみ、それらの研究を有機的・総合的に推進することのできる研究所設立の措置を早急に講じる必要がある。」です。過去45年間ヒトを含めた霊長類を総合的に研究してきました。日本で唯一の霊長類学の総合研究拠点であり、ヒトを含めた霊長類の学際的基礎研究をしているところに、本研究所の大きな特色があります。

 日本は、霊長類研究という点でいうと、世界的に見て特別な国です。なぜなら、北限のサル、ニホンザル、の住む国だからです。北緯30度以北41度以南、屋久島から下北半島までに生息し、雪の降る地域でも生活できるニホンザルは英語ではスノーモンキーとも呼ばれます。日本における霊長類学の誕生はこのニホンザルの野外観察から始まりました。1948年に今西錦司を代表とする京都大学の若手研究者が創始しました。

 現在、国際研究拠点としてのさらなる発展を期して、グローバルな視点をより醸成することに力を入れています。従来から海外に多くの調査拠点を形成し、現地調査を重要な研究手段としてきました。それを基礎として、更なる国際化・グローバル化の必要性に鑑み、世界各国の研究者・大学院生を招聘し、また研究所の大学院生・研究者をさまざまな国に派遣するプログラムを推進しています。現在では、フィールド研究のみにとどまらず、所内の実験研究にも海外から研究者が集まり、広範な研究分野に国際的に卓越した研究が推進されています。アジアの霊長類学のハブとしての機能をより発展させ、霊長類学の国際的な総合研究を牽引することを目指しています。

 また、一般の方々への公開講座(犬山と東京で開催)や、学生向けのオープンキャンパス、さらには犬山市民を対象にした施設の一般公開日を設けています。こうした催しにぜひふるってご参加ください。

 霊長類研究所は、今後もヒトを含めた霊長類に関する学術的研究を通じて、人間の本性とその進化的起源を解明する研究を推進していきます。先人の積み上げてきた成果を基礎に、さらなる研究と教育と社会貢献を期して、所員一同が努力を続けます。皆様のご支援をお願いするとともに、ご意見やご助言を賜れば幸いです。よろしくお願いいたします。

平成24年4月2日 京都大学霊長類研究所長 平井啓久

 


 

 

以前の所長挨拶

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茂原信生 2003年4月-2006年3月

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