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系統発生分野

茂原信生・相見 満・高井正成・本郷一美1)

〈研究概要〉

A) ニホンザルの時代的な変化に関する研究

茂原信生・本郷一美・川本 芳2) 

 縄文時代を中心として遺跡から出土しているニホンザルの分布、形態とその時代的な変化を研究している。現在出土遺跡リストを完成している。現生の東北地方のニホンザルの地域変異の研究も並行して行っている。

B) 東アジアの化石霊長類の進化に関する研究

茂原信生・高井正成・國松 豊3)

(1) 中国・タイ・ミャンマーなどに産出する真猿類の化石を検討し、真猿類の起源とそのアジアにおける進化に関しての研究をおこなっている。1997年度は中国雲南省から発見されたホミノイド化石(Lufengpithecus 及び Laccopithecus)の観察・計測をおこない、現在そのデータ解析をおこなっている。

(2) 中国雲南省で発見されているの後期中新世の化石ホミノイドLufengpithecusに見られるエナメル質減形成の様相が発掘地域によって異なっていることを見い出した。現在、その成因や他の類人猿あるいは人類との出現頻度の違いや強度の違いを研究している。また、エナメル質減形成に関してはニホンザルの集団差も同時に研究している。

C) 霊長類の咀嚼器官の変化様式に関する研究

茂原信生

 霊長類の永久歯の萌出機序に関する研究を行っている。霊長類の大臼歯の萌出遅延現象がどのような進化的な要因で起こるのかを研究している。

D) インドネシアにおける第四紀霊長類の研究

相見 満

 インドネシアの現生及び化石霊長類の系統・進化・分類について、詳細な研究を行った。

E) 南アメリカにおける第三紀の化石霊長類の研究

高井正成・茂原信生・Federico Anaya4)

(1) ボリビア国のサジャ地域において、後期漸新世(約2500万年前)の化石広鼻猿Branisellaの発掘調査をおこなっている。Branisellaは現在知られている最古の広鼻猿類化石であり、その形態は原始的な広鼻猿類の状態を保っている。この形態を他の化石・現生広鼻猿類と比較することにより、広鼻猿類の起源に関する問題について検討している。

(2) コロンビア国のラベンタ地域において、中期中新世(約1500万年前)の地層の発掘調査を継続している。1997年度は、現生のティティモンキーに近縁とみられる標本を発見した。これらの化石種と現生種との関連性をもとに、現在の広鼻猿類の形態的な多様性について系統分類学的研究をおこなっている。

F) 東アジア地域における歯科人類学的調査

茂原信生・高井正成

 中央アジア地域の新石器時代人から現代人を対象にした人類学的調査を継続中である。タイ国サイヨック地域で新石器時代の洞穴遺跡の発掘をおこない、日本人の祖先に関するデータの集積をはかっている。また、歯科人類学的調査としてパキスタンやモンゴルの現代人を対象に歯科疾患と歯列の印象採得をおこない、モンゴロイド系諸民族の歯科形態の比較検討と民族の成立に関する研究をおこなっている。

G) 家畜の系統とそれにもとづいた日本人の起源に関する研究

茂原信生・本郷一美

 形態的・遺伝的特徴から日本の在来家畜(特にイヌとブタ)の系統を探り、さらに人間集団の移動および日本列島への渡来について探る研究を進めている。本郷は、文部省科学研究費重点領域研究「日本人および日本文化の起源に関する学際的研究」の一部である「日本犬と弥生豚を中心とする在来家畜の渡来と系統に関する考古学的、分子遺伝学的研究」に参加している。

H) 家畜化の研究

本郷一美

 西アジアにおける家畜飼育の開始と牧畜の発達を解明するため、イスタンブール大学において、トルコ東南部にあるチャユヌ遺跡の新石器時代初頭の文化層から出土した哺乳動物骨の同定と計測をすすめている。

〈研究業績〉

論文

−英文−

1) Hongo, H. (1997) Patterns of Animal Husbandry, Environment, and Ethnicity in Central Anatolia in the Ottoman Empire Period: Faunal Remains from Islamic Layers at Kaman-Kaleh o¨yu¨k. Japan Review 8: 275-307.

−和文−

1) 増田雄一・茂原信生(1997)日本産食肉目の種名の検討. 哺乳類科学 37(1): 87-93.

2) 高井正成・陸慶五・國松豊・茂原信生 (1998) 東アジアにおけるホミノイドの進化−中国雲南省から産出するLufengpithecusをめぐる問題点−. 霊長類研究 14: 1-18.

報告・その他

−英文−

1) Aimi, M., & Bakar, A. (1997) Meaning of primate distribution in West Sumatera. Annual Rep. FBRT Project, No. 3:198-212.

−和文−

1) 茂原信生・松村博文(1997)篠ノ井遺跡(長野市)出土の人骨(弥生時代〜平安時代).「篠ノ井遺跡群」, 成果と課題編、中央自動車道長野線埋蔵文化財発掘調査報告書16、長野県教育委員会、長野県埋蔵文化財センター pp. 218-245.

2) 櫻井秀雄・茂原信生(1997)篠ノ井遺跡出土の動物遺存体. 「篠ノ井遺跡群」、成果と課題編、中央自動車道長野線埋蔵文化財発掘調査報告書16、長野県教育委員会、長野県埋蔵文化財センター pp. 246-274.

3) 茂原信生(1997)石川条里(微高地)遺跡(長野市)出土の古墳時代ならびに中世の人骨と獣骨. 中央自動車道長野線埋蔵文化財発掘調査報告書15、長野市内その3--石川条里遺跡第2分冊、 日本道路公団名古屋建設局、長野県教育委員会、長野県埋蔵文化財センター pp. 402-417.

4) 茂原信生・西澤寿晃・松村博文(1997)伊勢宮遺跡(塩崎遺跡群:長野市)出土の弥生時代人骨. 長野市立博物館紀要 4:1-26.

5) 阿部修二・茂原信生・芹沢雅夫(1997)谷口山古墳出土の人骨について. 宇都宮市埋蔵文化財調査報告第37集「久部愛宕塚古墳・谷口山古墳・御蔵山古墳」、宇都宮市教育委員会 pp. 43-46+Pl.6,7.

6) 相見滿(1997)学名の話(30)ジャワ原人物語(2)発見への道. モンキー 275: 9-12.

7) 相見滿(1998)学名の話(31)ジャワ原人物語(3)デュボアの苦悩.モンキー 276:8-11.

8) 高井正成(1997)中国の不思議な鳥.東京新聞、1997年7月29日夕刊.

9) 高井正成(1998)人類誕生前夜.Newton、98年3月号.

書評

−英文−

1) Takai, M. (1998) Book Review: Adaptive Radiations of Neotropical Primates. Primates 39 (2): 253-254.

翻訳

−和文−

1) 本郷一美(1997)「動物の考古学」(James Rackham著、Animal Bones, British Museum Press 1994). 大英博物館双書、東京:學藝書林.

学会発表等

−英文−

1) Takai, M., Anaya, F., Shigehara, N., and Setoguchi, T. (1998) New specimens of Branisella boliviana: evidence for a primitive platyrrhine. Am. J. Phys. Anthropol. Suppl. 26: 215.

−和文−

1) 茂原信生(1997)霊長類の顔とヒトの顔. 日本人類学会・顔学会公開講演会(1997年11月、東京).

2) 茂原信生・高井正成・百々幸雄(1997)岩手県風穴洞穴から出土したニホンザル.第13回日本霊長類学会大会(1997年7月、札幌).霊長類研究、13(3): 247.

3) 茂原信生・高井正成・瀬戸口烈司・F. Anaya(1998)南米コロンビアの中期中新世のティティ類の化石.日本古生物学会1998年年会(1998年1月、小田原)、講演予稿集p.60.

4) 相見滿(1997)スマトラのコノハザルの分布が意味するもの.第13回日本霊長類学会大会(1997年7月、札幌).霊長類研究 13(3): 260.

5) 高井正成・茂原信生・瀬戸口烈司(1997)後期漸新世の広鼻猿化石にみられる下顎骨縫合線の意味.第13回日本霊長類学会大会(1997年7月、札幌). 霊長類研究 13(3): 248.

6) 高井正成・茂原信生・F. Anaya・瀬戸口烈司(1998)最古の化石広鼻猿類Branisellaの新標本とその復元.日本古生物学会1998年年会(1998年1月、小田原). 講演予稿集p.59.

7) 本郷一美(1998)カマン・カレホユック遺跡IIb層出土の動物遺存体.1997年度トルコ調査報告会(1998年3月、東京中近東文化センター).

講演

1) Anaya, F.「南米ボリビアの地質と産出する第三紀から第四紀の哺乳類化石」山形大学理学部、1998年2月13日(金)10:30〜11:30.

2) Anaya, F.「ボリビアについて −人々のくらしと化石−」愛知県北設楽郡東栄町立東栄中学校、1998年2月22日(土)10:30〜11:30.

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