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社会構造分野

 加納隆至・大澤秀行・鈴木 晃・小川秀司1)

〈研究概要〉

A) 中央アフリカ、コンゴ森林における野生ボノボの社会及び行動の研究

加納隆至 

 コンゴ民主共和国(旧ザイール)ジョル地区ルオ保護区ワンバ森林のボノボの継続調査を行っている。1997年度は政変に伴う渡航自粛勧告のため現地調査はできなかったが、ビデオ映像による行動の分析を行った。

B) 東アフリカ、タンザニアにおける野生チンパンジーの研究

(1) 南西タンザニア、ルワジ川周辺の野生チンパンジーの分布調査

加納隆至・小川秀司1) 

 1997年にルクワ地方で発見された最も南に生息するチンパンジー個体群の分布域と密度を、聞き込み調査やネストの確認によって調べた。

(2) 西部タンザニア、ウガラ丘陵の乾燥疎開林における野生チンパンジーの生態研究

小川秀司1)

 ウガラ丘陵においてチンパンジーのネストセンサスを行い、チンパンジーの分布と分布域内の各地域の生息密度を調査した。また、同地域におけるチンパンジーの生息地利用を、採食と泊り場利用の側面から分析した。

C) クロマンガベイとウォルフィモンキーの社会生態学的比較研究

Mbangi Mulavwa2)

 コンゴ民主共和国マバリ森林のクロマンガベイとウォルフィモンキーの集団編成、生息地利用、遊動行動などの比較研究を行った。

D) 性淘汰、社会構造に対する要因としての霊長類のメスの繁殖戦略

大澤秀行・光永総子3)

 霊長類における性淘汰、および社会構造に影響をおよぼすメスの性行動を研究している。これまで放飼群やグループケージ飼育ニホンザルについてその行動を調べてきた。本年はそのまとめを行った。

E) 中央アフリカ乾燥サバンナおよび多雨林における霊長類の社会生態学的野外研究

大澤秀行

 カメルーン北部のカラマルエ国立公園におけるパタスザルとミドリザルの野外研究を1984年より継続して行っている。今年度は現地調査はこれまで調査を継続してきたグループについてセンサスを行い、次年度調査の基礎資料とした。熱帯林の調査は、ガボンのプチロアンゴ自然保護区において、1996年度調査を行ったが、そのまとめとして、とくにこれまでの情報に乏しいシロエリマンガベイに関しては食痕情報より採食リストを作成した。

F) 真猿類の比較社会学的・生態学的研究

加納隆至・大澤秀行・小川秀司1)・田代靖子4) ・船越美穂4) ・下岡ゆき子4)

 真猿類の生態・社会進化を明らかにするため野外研究を行っている。今年度は狭鼻猿類のうち、ニホンザルについては、金華山(採食生態)、高崎山(個体群動態)、嵐山(老齢メスの社会性)、松本盆地(野生群の保全生態学)において調査を行い、チベットモンキーについては行動分析のまとめを行った。広鼻猿類のうち、ケナガクモザルついては南米コロンビア、マカレナ地域(離合集散性)において調査を行った。

G) インドネシア・東カリマンタンでの野生オランウ−タンの生態学的調査 

鈴木 晃

 今年度は、インドネシア・東カリマンタンにおいてオランウ−タンの分布調査、および森林火災の現状とオランウ−タンの被害状況の調査を行った。クタイ国立公園では、野生オランウ−タンの生態学的調査を継続しており、研究フィールドの基地を維持するとともに、現地でのオランウータンの保護活動を展開中である。

H) その他の哺乳類の社会行動研究

加納隆至・大澤秀行・小林 隆5)

 半野生馬 (宮崎県都井岬) について社会行動の調査を行い (小林)、霊長類とは異なるタイプの社会についても動物社会学的研究を行っている。

〈研究業績〉

論文

─英文─

1) Kano, T. (1997) Leaf-dropping sexual display exhibited by a male bonobo at Wamba. Pan Africa News 4(1): 3-4.

2) Matsumura, S. & Kobayashi, T. (1998) A game model for dominance relations among group-living animals. Behav. Ecol. Sociobiol. 42: 77-84.

3) Ogawa, H. (1998) Adoption and social interactions among a mother and twin Macaca fuscata. Folia Primatologica 69 (2): 100-105.

─和文─

1)小川秀司 (1997) 霊長類における同種間での他者理解の進化(Intraspecies theory of mind in primates: The evolution of social intelligence). 心理学評論 40 (1): 22-38.

報告・その他

─英文─

1) Kano, T. (1997) Comment to 'Hadza women's time allocation, offspring provisioning, and the evolution of long postmenopausal life spans' by Hawkes, K., O'Connell, and NG. Blurton Jones. Current Anthropology 38(4): 568.

2) Kano, T. (1997) The bonobos' peaceable kingdom. In: Russell L. Ciochon & Richard A. Nisbett (eds.). The Primate Anthology: Essays on Behavior, Ecology, and Conservation from Natural History, Prentice Hall, Upper Saddle River, pp. 66-73.

3) Ogawa, H., Kanamori, M., & Mukeni, S. H. (1997) The discovery of chimpanzees in the Lwazi River area, Tanzania: a new southern distribution limit. Pan Africa News 4 (1) : 1-3.

4) Ohsawa, H. & Hayes, V. (1997) Etude ecologique et comportementale des cercocebe a collier blanc (Cercocebes torquatus) de la Reserve National de la Petite Loango et le Brigade de la Sette Cama (Dec. 1996 - Jan. 1997). Report de MIN. EF-PT-ENVIR, Gabon a・ 1997, MIN. EF-PT-ENVIR, Lebreville, pp. 11-18.

5) Suzuki, A. (1997) Intermediate Report on the Conservation Orangutans and its Distribution in East Kalimantan INDONESIA. Yayasan PAL, Bandung, p. 13.

6) Suzuki, A. et al. (1997) Intermediate Report on KELAI 2 Hydroelectric Power Project. Environment A. YAYASAN PAL, Bandung, p. 61.

7) Suzuki, A. et al. (1998) Final Report on KELAI 2 Hydroelectric Power Project. Environment A. p. 21.

8) Suzuki, A. (1998) Feasibility study on KELAI 2 Hydroelectric Power Project, Environment A. INTERIM Report, NEW Jec Inc. OSAKA, JAPAN, p. 30.

─和文─

1) 小川秀司 (1997) チンパンジーの乾燥疎開林への適応戦略: 採食と泊り場利用. 中山科学振興財団活動報告書1996、pp. 148-164.

2) 大澤秀行 (1997) フィールドワーカーを悩ませるムシ百態−海外調査こぼれ話(6). 遺伝 51(9)): 68-72.

3) 鈴木晃 (1998) ケライ2水力発電開発計画調査インテリムレポ−ト. 環境 A、ニュ−ジェック(大阪) 3、p. 29.

学会発表等

−英文−

1) Ogawa, H. & Idani, G. (1998) Habitat use of chimpanzees in the savanna woodland. Inuyama Symposium "Recent trends in Primate Socioecology "(Jan. 1998, Inuyama). Abstracts p. 27.

−和文−

1) 小川秀司 (1997) タンザニアにおけるチンパンジーの生息地と植生. 第13回日本霊長類学会大会(1997年7月, 北海道). 霊長類研究 13 (3): 282.

2) 小川秀司・高橋弘之 (1997) チベットモンキーの泊り場におけるサル団子形成の3者関係. 日本動物行動学会第16回大会 (1997年11月, 京都).

3) 小川秀司 (1997) 霊長類ではどんな社会のどんな雄が子育てを手伝うか? 日本動物行動学会第16回大会 (1997年11月, 京都).

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