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進化系統研究部門

系統発生分野

茂原信生・相見 滿・高井正成・本郷一美

〈研究概要〉

A) 東アジアの化石霊長類の進化に関する研究

茂原信生・高井正成・國松 豊1)

   中国・タイ・ミャンマーなどに産出する真猿類の化石を検討し、真猿類の起源とそのアジアにおける進化に関しての研究をおこなっている。1998年度はミャンマー国中央部のポンダウン地域に広がる中期始新世後半の地層で発掘調査をおこない、新属の霊長類とPondaungiaの化石を発見した。これらの発見は、東アジア地域における真猿類(高等霊長類)の起源を示している可能性がある。

B) インドネシアにおける第四紀霊長類の研究

相見 滿

   インドネシアの現生及び化石霊長類の系統・進化・分類について、詳細な研究を行った。

C) 南アメリカにおける第三紀の化石霊長類の研究

高井正成・茂原信生

   (1) ボリビア国のサジャ地域において、後期漸新世 (約2500万年前) の化石広鼻猿Branisellaの発掘調査をおこなっている。Branisellaは現在知られている最古の広鼻猿類化石であり、その形態は原始的な広鼻猿類の状態を保っている。この形態を他の化石・現生広鼻猿類と比較することにより、広鼻猿類の起源に関する問題について検討している。

   (2) コロンビア国のラベンタ地域において、中期中新世(約1500万年前)の地層の発掘調査を継続している。1998年度は、1986年に発見されていたA. dindensisの上顎歯と下顎骨を発見した。これらの化石種と現生種との関連性をもとに、現在の広鼻猿類の形態的な多様性について系統分類学的研究をおこなっている。

D) ニホンザルの時代的な形態変化、ならびに分布の変遷に関する研究

茂原信生・本郷一美・川本 芳2)

   洪積世、縄文時代の遺跡から出土している古代ニホンザルの形態、分布の時代的な変化を研究している。少なくとも51遺跡からの出土を確認しており、風穴洞穴から出土した洪積世ニホンザルを中心にDNA分析を試みている。

E) 家畜の系統とそれにもとづいた日本人の起源に関する研究

茂原信生・本郷一美

   形態的・遺伝的特徴から日本の在来家畜(とくにイヌとブタ)の系統を探り、さらに人間集団の移動及び日本列島への渡来について探る研究を行っている。イヌは人とともに移動し、ヒトの移動を追跡することが出来る可能性を秘めており、計測的・非計測的な骨格の調査や、文化的な面からの調査を行っている。

F) 家畜化の研究

本郷一美

   西アジアにおける家畜飼育の開始と牧畜の発達を解明するため、イスタンブール大学において、トルコ東南部にあるチャユヌ遺跡の新石器時代初頭の文化層から出土した哺乳動物骨の同定と計測をすすめている。

〈研究業績〉

論文

−英文−

1) Hongo, H. (1998) Patterns of Animal Husbandry at Kaman-Kaleho¨yu¨k, Turkey: Continuity and Changes during the Second and First Millennia BC. In:Essays on Ancient Anatolia in the Second Millennium BC, H. I. H. Prince Takahito Mikasa (ed.), Harrassowitz Verlag, Wiesbaden. pp. 239-278.

2) Hongo, H. (1998) Patterns of Animal Husbandry in Central Anatolia in the Second and First Millennia BC: Faunal Remains from Kaman- Kaleho¨yu¨k Turkey. In: Archaeozoology of the Near East III: Proceedings of the third international symposium on the archaeozoology of southwestern Asia and adjacent areas, Buitenhuis, H., L. Bartosiewicz & A. M. Choyke (eds.), ARC-Publication, Groningen. pp. 255-275.

3) Matsumura, H., Tumen, D. & Takai, M. (1998) Human remains from the Chandoman site in the Urangom region, Mongolia. Bulletin of National Science Museum, Tokyo, D24: 9-18.

4) Shigehara, N., Guoqin, Q., Komiya, H. & Jing, Y. (1998) Morphological Study of the Ancient Dogs from Three Neolithic Sites in China. International Journal of Osteoarchaeology 8: 11-22.

5) Takai, M. (1998) Dental variability in fossil New World monkeys. In: Collected works for“The 30th anniversary of Yuanmou Man discovery and the international conference on palaeoanthropological studies.”Yunnan Science and Technology Press: 263-264.

6) Yashiro, Y., Hisatomi, O., Tokunaga, F., Takenaka, O., Aimi, M., Oishi, T. (1999) Divergence of primate visual pigments. In: Recent Advances in Physiological Anthropology, Sato, M., Tokura, H., Watanuki, S.(eds.), Kyushu Univ. Press, Fukuoka, pp. 25-31.

−和文−

1) 本郷一美 (1999) カマン・カレホユック第IIb層出土の動物遺存体.「カマン・カレホユック8」 アナトリア考古学研究VIII: 179-197.

2)高井正成 (1999) 真猿類はアジアで誕生したのか−原始的霊長類から真猿類への進化を探る. 科学 69 (4): 1-9.

報告・その他

−和文−

1) 相見滿 (1998) 学名の話(32)チンパンジーはヒトか. モンキー 277-278: 24-27.

2) 相見滿 (1998) 学名の話(33)シロテテナガザル. モンキー 278-280: 35-36.

3) 本郷一美 (1998) 湯屋遺跡出土の動物遺存体. 岐阜県文化財保護センター調査報告書第42集 「湯屋遺跡: 湯屋温泉線道路改良工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書」 岐阜県文化財保護センター, pp. 79-81.

4) 本郷一美 (1998) 遺跡出土動物遺存体の分析と解釈. 「遺跡・遺物から何を読みとるか(II)- 食の復元− 資料集」 帝京大学山梨文化財研究所, pp. 104-113.

5) 本郷一美 (1998) 第8回国際考古動物学会(カナダ・ヴィクトリア大学、1998年8月23-29日). 日本考古学協会会報135: 14-15.

6) 本郷一美 (1999) 動物遺存体資料の有効利用のために. 日本西アジア考古学会通信 5: 9-10.

7) 茂原信生 (1998) 上信越自動車道屋代遺跡群から出土した獣骨と人骨. 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書、上信越自動車道埋蔵文化財発掘調査報告書25 −更埴市内その4、「更埴条理遺跡・屋代遺跡群−弥生・古墳時代編」: 229-232, Pl. 35.

8) 茂原信生 (1998) 砂原遺跡(長野県)出土の江戸時代人骨. 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書30、「北陸新幹線埋蔵文化財発掘調査報告書1−軽井沢町内・御代田町内・佐久市内・浅科村内−」: 197-210.

9) 茂原信生 (1998) 動物遺存体と人骨. 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書31「北陸新幹線埋蔵文化財発掘調査報告書3−更埴市内」: 281-288.

10) 茂原信生 (1998) 築地遺跡出土の人骨と動物遺存体. 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書33、「北陸新幹線埋蔵文化財発掘調査報告書4−長野市内その1」: 503-505.

11) 茂原信生 (1998) 国分寺周辺遺跡群出土の獣骨. 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書31「北陸新幹線埋蔵文化財発掘調査報告書2−上田市内・坂城町内」: 539-540.

12) 茂原信生・E井正成・本郷一美 (1998) 風穴洞穴遺跡出土の更新世ニホンザル. 「アバクチ洞穴・風穴洞穴遺跡 発掘調査略報−1997年の発掘−」: 17-19

書評

−英文−

1) Shigehara, N. (1998) Book Review: A History of Dogs in the Early Americas. Marion Schwartz. American Scientist, August 1998: 389.

学会発表

−英文−

1) Abe, M., Toya, K., Takizawa, T., Kobayashi, S., Takemoto, H. & Shigehara, N. (1998) Some effects on the jaws of the Yakushima macaques (Macaca fuscata yakui) in man-made environment. International Association for Dental Research: 76th. General Session & Exhibition of the IADR. (June 1998, Nice, France).

2) Hongo, H. (1998) Animal Bone Remains from the Turkish Prepottery Neolithic: Implications for the Emergence of Social Stratification. Eighth International Conference on Hunting and Gathering Societies (Oct. 1998, Osaka, Japan). Abstracts p. 70.

3) Hongo, H. (1998) Zooarchaeology in Japan 1965-1995+. Eighth International Congress of the International Council for Archaeozoology (Aug. 1998, Victoria, Canada). Abstracts p. 136.

4) Hongo, H. & R. H. Meadow (1998) Faunal Remains from Prepottery Neolithic Levels at Csayo¨nu¨, Southeastern Turkey. Fourth International Conference of the ArchaeoZoology of Southwestern Asia and Adjacent Areas (June 1998, Paris, France). Abstracts p. 26.

5) Ishiguro, N., Shinagawa, M., Okumura, N., Nakano, M., Matsui, A. & Shigehara, N. (1998) Molecular Genetic Analysis of Ancient Japanese Dogs. International Congress of Archaeozoology (Aug. 1998, Victoria, Canada)

6) Okada, S., Shigehara, N., Mouri, T. & Suwa., F. Microvasculature of the olfactory organ in Japanese monkeys. Experimental Biology (Apr. 1998)

7) Okada, S., Suwa, H. & Shigehara , N. (1998) Comparative studies on the lingual papillae of primates. 第103回日本解剖学会総会 (1998年3-4月, 大阪). 解剖学雑誌73(4): 422.

8) Shigehara, N. (1998) The Prehistoric dogs of Japan vs. modern Japanese breeds. International Congress of Archaeozoology “A World of Dogs; their archaeological history”. Pre Symposium Lecture (Aug. 1998, Victoria, Canada).

9) Shigehara, N. & Hongo, H. (1998) Dogs in the Jomon Period, Japan: Their place in Japanese dog prehistory. International Congress of Archaeozoology (Aug. 1998, Victoria, Canada).

−和文−

1) 相見滿 (1998) スマトラ霊長類の分布の特徴. 霊長類研究11: 249.

2) 岡田成賛・茂原信生・毛利俊雄・諏訪文彦 (1998) 原猿類の舌乳頭について 第14回日本霊長類学会 (1998年6月, 岡山). 霊長類研究 14 (3): 269.

3) 茂原信生・高井正成・ 瀬戸口烈司・Federico Anaya (1998) 南米コロンビアの中期中新世のティティ類の化石. 日本古生物学会1998年年会 (1998年1月, 仙台).

4) 茂原信生・高井正成・國松豊・吉学平・鄭良 (1998) 中国中新世類人猿Lufengpithecusに見られるエナメル質減形成. 第14回日本霊長類学会大会 (1998年6月, 岡山). 霊長類研究14 (3): 250.

5) 茂原信生 (1998) 画像データベースによるヒト頭蓋骨の計測の一例. 第52回日本人類学会 (1998年9月, 札幌).

6) 高橋秀雄・山下真幸・史常徳・芹沢雅夫・茂原信生 (1998) 頭蓋のディジタル画像データ撮影処理システム 第103回日本解剖学会総会 (1998年3-4月, 大阪). 解剖学雑誌73 (4): 452.

7) 高井正成・茂原信生・Federico Anaya・瀬戸口烈司 (1998) 中期中新世のティティ類(広鼻猿類)の化石. 第14回日本霊長類学会大会(1998年6月, 岡山).霊長類研究14 (3): 250.

8) 高井正成 (1999) ミャンマーの始新世の真猿類化石. 中部人類学談話会 (1999年3月, 名古屋).


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