ENGLISH トップ 所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 国際集会 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 教員,職員公募 国際共同事業 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama サイトマップ
トピックス
コラム・連載 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

進化系統研究部門

集団遺伝分野

庄武孝義・川本 芳・平井啓久

〈研究概要〉

A) ニホンザルの集団遺伝学的研究

川本 芳・庄武孝義

   中部以西にみられるミトコンドリアDNAの地理的変異を調査し、Dループ領域の塩基配列の比較を進めた。得られた結果を、犬山市で開催された西日本ニホンザルフォーラムおよび東北ニホンザルフォーラムで発表した。また、東北地方の絶滅地域に残る古骨のDNA分析もおこなった。

B) Macaca属サルの系統関係

川本 芳・Perwitasari‐Farajallah, Dyah1)・

庄武孝義

   スンダランドのカニクイザルにみられる血液蛋白変異とミトコンドリアDNA変異を調査した。得れらた結果は、岡山市で開催された第14回日本霊長類学会大会で発表した。

C) ヒヒ類の種分化に関する集団遺伝学的研究 

庄武孝義・菱田 靖2)

   文部省科学研究費によりサウジアラビア北部のメヂナ近郊と、タイフの2ヶ所でマントヒヒの捕獲調査を行い計40頭の血液サンプル入手、目下エチオピアの純粋マントヒヒと遺伝学的比較を行っている。結果の一部とこれまでに行ってきたゲラダヒヒの結果を犬山シンポジウムで発表した。

D) マダガスカル産原猿類の遺伝学的研究

川本 芳・平井啓久・郷 康広1)・小山直樹3)

   アフリカ地域研究資料センターとの共同研究で、マダガスカル島に生息する原猿類に関する調査を進めている。南部のベレンティ保護区に生息する原猿類の染色体・分子変異の検索を行っている。また、チンバザザ動植物園との共同研究も進めている。

E) ツパイ類の集団遺伝学的研究

川本 芳・庄武孝義

   今年度はタイのマレー半島部のコモンツパイから得た試料を集中的に分析した。ミトコンドリアDNAのCO2コード領域の塩基配列比較をおこない、コモンツパイに2系統あること、地理的分布が定説に矛盾することを発見した。

F) サバンナモンキーの集団遺伝学的研究

嶋田 誠4)・庄武孝義

   サバンナモンキーの地域集団間・亜種間分化についてミトコンドリアDNAを指標に研究を行っている。aethiops亜種内で発見されていた、ミトコンドリアDNAのハプログループ間の分子系統的な差異は亜種間変異の差異に匹敵する、という途中経過を学会発表した。

G) 家畜化現象と家畜系統史の研究

庄武孝義・川本 芳

   在来家畜とそれらの野生原種の野外調査によって、家畜化現象そのものの集団遺伝学的解明と各種家畜の集団間遺伝分化、系統的相互関係の解明を行いつつある。今年度は共同利用研究会第28回ホミニゼーション研究会「人間と家畜」を開催した。

H) 霊長類の染色体進化に関する分子細胞遺伝学的研究

平井啓久

   ヒト上科のrDNAとβーサテラトDNAのゲノム内分布のデータに、正確なゴリラのデータを加え、アクロセントリック染色体短腕の対合によるゲノム内拡散と反復配列DNAの組込みと増幅の態様から、両DNAの系統関係を推考し論文としてまとめた。

I) 霊長類の集団細胞遺伝学的研究

平井啓久・川本 芳

   ケニア産Cercopithecus mitis albogularis の集団に、セントロメア領域の特徴、Cーバンド、αーサテライトDNAおよびテロメア配列を消失した染色体が存在することを見い出した。染色体彩色法やDAPIバンド法によって、この染色体はCercopithecus グループの祖先型染色体の第6染色体と相同であることを明らかにした。[ケニア霊長類研究所との共同研究]

〈研究業績〉

論文

−英文−

1)Belay, G. & Shotake, T. (1998) Blood protein variation of a new population of gelada baboons (Theropithecus gelada) in the southern Rift Valley, Arsi Region, Ethiopia. Primates 39: 183-192.

2) Mwenda, J.M., Hashiba, K., Bambra, C.S. & Shotake, T. (1997) Analysis of major histocompatibility complex (Mhc)-DQA1 locus by PCR-single strand conformation polymorphism(SSCP). Cellular and Molecular Biology 43: 471-475.

3) Nozawa, K., Shotake, T., Itoh, S. & Kawamoto, Y. (1998) Phylogenetic relationships among Japanese and alien horses estimated by protein polymorphism. Journal of Equine Science 9: 53-69.

4) Shimada, MK. (1998) Population Genetics of Wild Old World Monkeys: The Case of the Grivet Monkey (Cercopithecus aethiops aethiops). In: Proceedings of the Tri-National Workshop on Molecular Evolution. Uyenoyama, MK. & von Haeseler, A. (eds.), Duke University Publications Group, Durham, NC, USA. pp. 139-146.

報告・その他

−和文−

1) 川本芳 (1998) 関東甲信越のニホンザルの遺伝的多様性.ワイルドライフ・フォーラム 4 (2): 53‐55.

2) 川本芳(1999)遺伝子からみたニホンザルの成立.科学 69 (4): 300 - 305.

3) 野澤謙・庄武孝義 (1999) エジプト3都市における猫の毛色多型. 在来家畜研究会報告, 17: 199-208.

4) 庄武孝義 (1998) ニホンザル幸島群の生活適応度低下に関する遺伝学的研究. 平成6-8年度科学研究費補助金基盤研究 (C) (2)「ニホンザル幸島群の生活適応度低下に関する遺伝学的・形態学的研究」研究成果報告書, pp. 3-11.

学会発表等

−英文−

1) Hirai, H. (1998) Molecular cytogenetics on chromosomal differentiation in schistosomes. WHO/UNDP/World Bank 1998 Schistosome-Genome Network Meeting (May 1998, Angra dos Reis, Brazil).

2) Hirai, H., Kawamoto, Y., Mwenda, J.M. & Suleman, M.A. (1999) Cytogenetic and molecular differentiation within three subspecies of the Kenyan Sykes monkey, Cercopithecus mitis. Inuyama Symposium “Adaptation and evolution of Cercopithecidae in Africa” (Jan. 1999, Inuyama). Abstracts p.16.

3) Hishida, O., Shotake,T. and Boug, A. (1999) Genetic differntiation between Arabian and Ethiopian hamadryas baboons. Inuyama Symposium”Adaptation and Evolution of Cercopithecidae in Africa” (Jan. 1999, Inuyama). Abstracts p. 9.

4) Matsubayashi, K. and Shotake, T. (1999) Hematological values and plasma erythropoietin levels of wild gelada baboon (Theropithecus gelada). Inuyama Symposium ”Adaptation and Evolution of Cercopithecidae in Africa” (Jan. 1999, Inuyama). Abstracts p 15.

5) Perwitasari-Farajallah, D.・川本芳・Suryobroto, B. (1998) Variation in blood proteins and mitochondrial DNA within and between local populations of longtail macaques (Macaca fascicularis) on the island of Java, Indonesia. 第14回日本霊長類学会大会 (1998年6月, 岡山).霊長類研究 14 (3): 274.

6) Shimada, MK. & Shotake, T. (1998) Genetic diversity of mtDNA in Savanna monkeys (Cercopithecus aethiops). Fukuoka International Symposium of Population Genetics (Aug. 1998, Fukuoka). Abstracts p. 19.

7) Shotake, T. (1997) Breeding history of gelada baboon inferred from genetic variability and distribution. XIIIth International Conference of Ethiopian Studies (Dec. 1997, Kyoto). Abstract p 41.

8) Shotake, T. (1999) Species history of gelada baboon inferred from genetic variability and distribution. Inuyama Symposium “Adaptation and Evolution of Cercopithecidae in Africa” (Jan. 1999, Inuyama). Abstracts p. 11.

−和文−

1) 平井啓久・川本芳・Mwenda, J.M.・Suleman, M.A. (1998) ケニア産nictitans系グエノン3グループの遺伝学的研究. 染色体変異. 第14回日本霊長類学会大会 (1998年6月, 岡山).霊長類研究 14 (3): 253.

2) 川本芳 (1998) 遺伝子からみた東北のサルの起源と進化. 東北ニホンザルフォーラム・イン・山形 (1998年11月, 山形).

3) 川本芳 (1998) 遺伝的な側面から見た地域個体群. 西日本ニホンザルフォーラム (1998年12月, 犬山).

4) 川本芳 (1998) 技術講座:「調査技術」DNA. 第2回獣害対策学習会 (1998年12月, 京都).

5) 川本芳・平井啓久・Mwenda, J.M.・Suleman, M.A. (1998) ケニヤ産nictitans系グエノン3グループの遺伝学的研究.分子変異. 第14回日本霊長類学会大会 (1998年6月, 岡山). 霊長類研究 14 (3): 252.

6) 嶋田誠・庄武孝義 (1998) サバンナモンキー (Cercopithecus aethiops) 野生群におけるミトコンドリアDNA変異の集団遺伝学的研究、日本遺伝学会第70回大会 (1998年9月, 札幌). Gene & Genetic Systems 73 (6): 429.

7) 庄武孝義 (1998) サウジアラビアの過去、現在、未来の野生動物. 日本ナイル・エチオピア学会第7回学術大会 (1998年9月、犬山). 要旨集 p. 2.

8) 田中和明・山縣高宏・川本芳・山本義雄・天野卓・並河鷹夫 (1999) シトクロームb遺伝子の塩基配列の比較解析によるウシ属の系統関係. 第95回日本畜産学会大会 (1999年3月, 東京).


年報目次

集団遺伝分野紹介ページ

霊長類研究所トップページ