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京都大学霊長類研究所
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I 巻頭言 所長 小 嶋 祥三 

    初代所長の近藤四郎先生が掲げたホミニゼーション(ヒト化)の研究は、多くの議論を経て、霊長類研究所のメインテーマとして定着していった。共通の研究対象としての霊長類、共通の研究テーマとしてのホミニゼーション。この2つの共通項を持つことにより、霊長類研究所は部門・分野間の障壁が低い、独特の雰囲気を持つにいたった。それが多くの共同研究を生み、霊長類研究の学際性、総合性にどれほどプラスにはたらいているか。このことは今一度考えてみる価値がある。

   学問が学際性、総合性に富むことは、広い視点を持つことを可能にする。それは重要な研究テーマの持続的な追求を可能にし、また、個別的なテーマの位置づけを容易にする。学際性、総合性はその学問に活力を与え続ける。安易な成熟(すなわち衰弱)を許さず、常に新しい学問の展開を求める原動力になる。人間関係の面でも、分野間の共同研究の進展は、適度の緊張感と他者の研究を尊重するという雰囲気を作り出した。

   全国共同利用の研究所であることは、このような傾向にプラスに働いている。所外の研究者との共同研究は、この研究所にない、新しい側面を取り入れる機会となっている。それがまたこの研究所の研究を多様に、豊富にする。共同利用研究における計画研究では、異なる研究領域の教官が対応者グループを構成することを推奨してきた。それは霊長類研究の学際性を制度的に支えている面がある。

   大学院の霊長類学系は平成11年度より一分科制から複数分科制に移行した。これは学際性、総合性重視に逆行する制度改革と見えなくもない。しかし、異なる分科の教官と院生による霊長類学総合ゼミナールを創設し、このマイナスを補う予定である。このゼミナールは昨年度より京都大学で実施されている「ポケットゼミ」のように自発的に実施するものであり、霊長類学の学際性、総合性の重視の理念が、単なる「お題目」なのか、それともわれわれの中にしっかりと根を下ろしているのか、それを確認するものになるだろう。われわれが学際的、総合的であることを望むならば、それを支えるシステムはいろいろな形で用意されているのである。

   独立行政法人化に絡み、大学附置研究所のあり方が問われている。霊長類研究所のこの現状こそ、研究所のあるべき姿の一つではないだろうか。


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