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進化系統研究部門

集団遺伝分野                       庄武孝義・川本 芳  

<研究概要>                          研究業績へ

A) ニホンザルの集団遺伝学的研究            川本 芳・庄武孝義

ミトコンドリアDNAの地理的変異の調査を継続している。各地のニホンザルについてDループ領域の塩基配列の比較をおこなっている。今年度から共同利用研究により、滋賀県の野生群を対象にした調査も開始した。また、糞および骨DNAの分析により絶滅地域、低密度地域の調査もおこなっている。

サルが自然分布しない沖縄県首里城で出土した古骨についてミトコンドリアDNAの塩基配列比較で種判別をおこなったところ、ヤクシマザルであることが判明した。種判別の方法、分子考古学の展望を含めて結果を印刷公表した。

 

B) Macaca属サルの系統関係       Perwitasari-Faraja1lah Dyah 1)・川本 芳・庄武孝義

インドネシアのスンダ島嶼地域のカニクイザルにみられる遺伝分化を調査するため、ミトコンドリアDNADループ領域塩基配列の比較を進めた。また、フィリピン諸島のカニクイザルにみられる蛋白質とミトコンドリアDNAの地域変異に関する調査結果について、名古屋市で開催された第16回日本霊長類学会大会で口頭発表した。また、文部省在外研究員派遣事業(創造開発研究)でブータンへ赴き、野生霊長類の生息実態調査をおこなった。ブータンの山岳地帯にアッサムモンキーが広く分布することを発見し、糞便に付着する細胞を採取して遺伝子分析をおこなった。

 

C) ヒヒ類の種分化に関する集団遺伝学的研究          庄武孝義・山根明弘 2)

文部科学省科学研究費によりサウジアラビアでマントヒヒの捕獲調査を行った。その後エリトリアに渡り今後の共同研究の打診と予備調査を行った。

サウジアラビアに生息するマントヒヒの社会構造を遺伝的側面から検証する為に現地調査および遺伝子解析を行っている。ユニット内の子供の父性をtetra-repeat microsatellite DNAを用いて分析した結果、16頭のうちの14頭はユニットのαオスの子供ではないことが、現時点までに明らかになっている。このことは、父系制の社会システムの進化を解明する新たな糸口となるであろう。この研究成果を、大阪市で開催された日本哺乳類学会、熊本市で開催された第48回日本生態学会にて口頭発表し、現在投稿論文を執筆中である。

  D) マダガスカル産原猿類の遺伝学的研究
                  
郷 康広1)・平井啓久 3) ・平井百合子 4) ・川本 芳・小山直樹 5)

アフリカ地域研究資料センターとの共同研究で、マダガスカル国に生息する原猿類に関する調査を継続している。今年度は南部のベレンティ保護区に生息するワオキツネザル、ブラウンキツネザルの群れに関する遺伝子分析を進めた。また、同保護区で交雑するブラウンキツネザルの2亜種の染色体分析結果を名古屋市で開催された第16回日本霊長類学会大会で口頭発表した。さらに、アイアイの染色体変異に関する分析結果を論文として公表した。

E) 家畜化現象と家畜系統史の研究              庄武孝義・川本 芳

在来家畜の集団間遺伝分化、系統的相互関係の解明をおこなっている。今年度は、アジア在来馬にみられるミトコンドリアDNAの遺伝分化について調査をおこない、Dループ領域の塩基配列の比較をもとに、馬種の変異性、遺伝分化の特性を評価した。この結果を、仙台市で開催された第98回日本畜産学会大会で口頭発表した。また、台湾の猫の毛色変異の観察結果、中国在来山羊品種の分析結果を整理し、報告書として公表した。さらに、インドシナ半島における赤色野鶏の形態特性、分布特性に関する論文を公表した。

 F) サバンナモンキーを中心としたアフリカ産霊長類の進化遺伝学的研究
                                   嶋田 誠6)  ・庄武孝義

サバンナモンキーの地域集団及び亜種間分化を中心に近縁種を加えて、ミトコンドリアDNA配列をもとに、集団の遺伝的構成および系統分岐について研究をおこなっている。今年度は試料数を増やした上で、おもに配列データの解析を行った。結果は論文として投稿中である。

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1) 大学院生 2) COE非常勤研究員 3) 人類進化モデル研究センター 4) COE研究支援推進員 5) 京大アフリカ地域研究資料センター 6) 共同利用研究員 (200041~2001331) / COE非常勤研究員 (200081日〜831) /国立遺伝学研究所へ転出 (200091日付)

 


<研究業績>        研究概要へ

論文  
−英文−
1)  Hirai, H., Kawamoto, Y., Suleman, M.A. & Mwenda, J. M. (2000) Variant centromere lacking specific molecular traits in the Sykes monkey. Chromosome Research 8: 357-359.

2)   Nishida, T., Rerkamnuaychoke, W., Tung, D.G., Saignaleus, S., Okamoto,S., Kawamoto, Y., Kimura, J., Kawabe, K., Tsunekawa, N., Otaka, H. & Hayashi, Y. (2000) Morphological identification and ecology of the red jungle fowl in Thialand, Laos and Vietnam. Animal Science Journal 71: 470-480.

3)   Rakotoarisoa, G., Hirai, Y., Go, Y., Kawamoto, Y., Shima, T., Koyama,N., Randrianjafy, A., Mora, R. & Hirai, H. (2000) Chromosomal localization of 18S rDNA and telomere equence in the aye-aye Daubentonia madagascariensis. Genes & Genetic Systems 75: 299-303.

4)   Shimada, MK., Nozawa, K., Miwa, N., & Shotake, T. (2000) Blood protein variations in humans, chimpanzees, orangutans, and gibbons. The Journal of Animal Genetics 28 (1) : 3-12.

5)   Shimada, MK. (2000) : The effect of the male migration on contrasting distribution pattern between nuclear and mitochondrial variation in grivet monkeys (Cercopithecus aethiops aethiops). Nilo-Ethiopian Studies 5-6: 39-45.

―和文―  
1)   毛利俊雄・吾妻健・石上盛敏・川本芳 (2000) ミトコンドリアDNA変異を用いた種判別:沖縄県首里城出土マカク古骨と現生種の比較. 霊長類研究 16: 87-94.


報告・その他  
─英文─
1)   Shimada, MK. (2000) A Survey of Nimba Mountain, West Africa from three routes: confirmed new habitat and ant-catching wands use of chimpanzees. Pan African News 7: 7-10.

2)   Shotake, T. & Boug, A. (2000) Genetic differentiation between Ethiopian and Arabian hamadryas baboon. Annual report of NWRC,Saudi Arabia: 36-48.

3)   Yamane, A., Shotake, T., Boug, A. & Iwamoto, T. (2001) Kin-relationships within units of hamadryas baboon (Papio hamadryas). 平成10年−平成12年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究 (A) (2)「ヒヒ類の社会構造の変異に関する生態学的・遺伝学的研究」研究成果報告書 (課題番号: 10041174), pp. 90-94. 研究代表者: 岩本俊孝.

─和文─  
1)   野澤謙・Hong Chang・Xiaolin Liu・Shemin Gieng・Zhanjun Ren・ Guoging Qin・Xiangyun Li・Jinmei Sun・Huiling Zheng・Jiuzhou Song・Qing Jia・ Guohong ChenHong Chang・Xiaolin Liu・Shemin Gieng・Zhanjun Ren・ Guoging Qin・Xiangyun Li・Jinmei Sun・Huiling Zheng・Jiuzhou Song・Qing Jia・ Guohong Chen・川本芳・伊藤慎一・黒澤弥悦 (2001) 中国在来山羊諸品種の遺伝学的比較研究.在来家畜研究会報告 19: 25-64.

2)   野澤謙・川本芳・前田芳實 (2001) 台湾ネコの形態学的遺伝変異.在来家畜研究会報告 19: 99-103.

3)   嶋田誠 (2000) 大型類人猿生息地の人為的攪乱における集団遺伝学的・生態学的研究.日産科学振興財団研究報告書23: 137-140.

 

学会発表  
―和文―
1)   郷康広・平井啓久・川本芳・相見滿・小山直樹 (2000) マダガスカル国ベレンティ保護区におけるチャイロキツネザル2亜種混成群の細胞遺伝学的研究(予報). 16回日本霊長類学会大会 (20007, 名古屋). 霊長類研究 16 (3) : 243.

2)   川本芳・D. Perwitasari-Farajallah (2000) フィリピン諸島におけるカニクイザルの遺伝的分化.16回日本霊長類学会大会 (20007, 名古屋). 霊長類研究 16 (3) : 244.

3)   川本芳 (2001) ニホンザルはどこから来たか. 今西錦司生誕百年記念シンポジウム: 21世紀のフィールドワークに向けて (20012, 京都).

4)   川本芳・野澤謙・河邊弘太郎・前田芳實 (2001) 在来馬にみられるミトコンドリア遺伝子変異の特性. 日本畜産学会第98回大会 (20013, 仙台). 講演要旨集 p. 100.

5)   森光由樹・泉山茂之・赤座久明・今木洋大・川本芳 (2000) 中部山岳地方のニホンザル地域個体群の保護管理を目的とした遺伝的モニタリング法の検討. 16回日本霊長類学会大会 (20007, 名古屋). 霊長類研究 16 (3) : 288.

6)   毛利俊雄・吾妻健・石上盛敏・川本芳 (2000) ミトコンドリアDNAを用いた種判別―沖縄県首里城出土マカク古骨の事例―. 3回公開シンポジウム「分子からの霊長類学へのアプローチ」 (20007月、犬山). COE拠点形成プロジェクト・ニューズレター 3: 3-4.

7)   嶋田誠・早川祥子・杉山幸丸 (2000) ニンバ山のチンパンジー集団に観られるマイクロサテライトDNAの対立遺伝子:予報. 16回日本霊長類学会大会 (20007, 名古屋). 霊長類研究16 (3) : 289.

8)   嶋田誠 (2000) savanna monkey (Cercopithecus aethiops) の亜種内および亜種間におけるミトコンドリアDNA分化. 日本進化学会第2回大会 (200010, 東京). 要旨集 p. 48.

9)   嶋田誠・早川祥子・杉山幸丸 (2000) 西アフリカ、ボッソウおよびニンバの野生チンパンジー群における生態学的・集団遺伝学的研究(予報). 3回サガ・シンポジウム「大型類人猿の研究・飼育・自然保護−現状と未来−」(200011, 犬山).

10)    庄武孝義 (2000) マントヒヒの起源について. 日本ナイル, エチオピア学会第9回学術大会 (20004, 京都). 講演要旨集 p. 10

11)    山根明弘・庄武孝義・岩本俊孝・森明雄・Boug, A. (2000) サウジアラビアのマントヒヒにおけるユニット内・ユニット間の血縁構造. 日本哺乳類学会 (20009, 大阪). 講演要旨集 p. 58.

12)    山根明弘 (2000) サルでもできるマイクロサテライト多型解析. 日本哺乳類学会自由集会「集団遺伝学〜はじめの一歩, あともう一歩〜」(20009, 大阪). 講演要旨集 p. 27.

13) 山根明弘・庄武孝義・森明雄・Boug, A.・岩本俊孝 (2001) サウジアラビアのマントヒヒにおけるユニット内の血縁構造. 48回日本生態学会 (20013, 熊本). 講演要旨集 p. 179.

 


 

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