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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2002年度 − III 研究活動 集団遺伝分野

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.33 2002年度の活動

III 研究活動

集団遺伝分野

庄武孝義,川本芳,田中洋之

研究概要
A) ニホンザルの集団遺伝学的研究

川本芳,庄武孝義,泊賢一朗,川本咲江

東京で開催された第18回日本霊長類学会大会で東日本地域のニホンザルの遺伝的分化,滋賀県のニホンザルの遺伝的モニタリング,房総半島のニホンザルと外来種の交雑調査,の結果を報告した.また,同大会でシンポジウム「ニホンザルの保護管理問題」を主催し,野猿公園問題,移入種問題,野生ニホンザル保護管理計画問題を討論した.

屋久島のサルについてミトコンドリア遺伝子変異の分析結果を論文発表した.

インドネシアで開催された国際シンポジウムに招かれ,ニホンザルをめぐる移入種問題を討論した.

B) Macaca属サルの系統関係

川本芳

ブータンのアッサムモンキーに関する遺伝学的調査の結果について第18回日本霊長類学会大会で発表した.また,国際共同研究としてBogor農科大学(インドネシア)からPerwitasari Dyah Farajallah氏を招いてカニクイザルのミトコンドリア遺伝子変異の研究を進めた.

C) ヒヒ類の種分化に関する集団遺伝学的研究

庄武孝義

2002年度は研究所特別事業費によりサウジアラビアの最北タブクと最南のダーランでマントヒヒの捕獲調査を行った. 実験室ではエチオピアとサウジアラビアのマントヒヒのミトコンドリアDNAを解析して26のハプロタイプを見いだし目下比較検討中である.

D) 閉鎖集団として維持される実験用サル類の集団遺伝学的研究

田中洋之,松林清明(人類進化モデル研究センター),川本芳,庄武孝義

霊長類研究所では,ニホンザルとアカゲザルが地域別の閉鎖集団として30年以上維持されている.本研究は,このような閉鎖集団の集団設立当時から現在までの完全家系の解明と近交度の変化をあきらかにすることを目的としている.今年度は,定期検診時に採集された血液からのDNA抽出をおこなった.また,遺伝マーカーの開発として,AFLP(増幅DNA断片長多型)分析法の確立をおこなった.

E) マダガスカル産原猿類の遺伝学的研究

郷康広(遺伝子情報),平井啓久(人類進化モデル研究センター), 川本芳, 小山直樹(京大アフリカ地域研究資料センター)

キツネザル類のMhc-DRB遺伝子の進化に関する論文を発表した.第18回日本霊長類学会大会にてアイアイのMhcクラス彊篥岨匏欧凌焚修砲弔い独表した.

F) 家畜化現象と家畜系統史の研究

庄武孝義, 川本芳

ペルーでラクダ科の野生種(グアナコ,ビクーニャ)と家畜種(リャマ,アルパカ)の遺伝学的調査を行なった.分析結果をつくば市で開催された第101回日本畜産学会で発表した.

G) ハナバチの歴史生物地理学的研究

田中洋之

財団法人 石田財団による研究助成(代表者:田中洋之,研究期間:平成14年8月〜平成16年3月)をうけて,「ボルネオ島及びスラウェシ島に生息するミツバチ属の歴史生物地理学的研究」を開始した.今年度は,平成14年9月と平成15年1月にマレーシアならびにインドネシアに研究連絡と標本採集の出張をおこなった.

これらの調査で採集されたミツバチの遺伝分析および系統解析をすすめた.結果の一部を,『ボルネオに生息するミツバチにみられる遺伝的分化』の演題で,日本熱帯生態学会ワークショップ「これからの熱帯林遺伝子研究をどうおこなうか」で口頭発表した.また,『オオミツバチの系統地理学的研究』および『スラウェシに生息するミツバチ3種の遺伝的分化とその保全』の2題を第50回日本生態学会大会にて,ポスターによる口頭発表を行った.

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研究業績
論文
  1. Asada, Y., Kawamoto, Y., Shotake, T., Terao, K. (2002) Molecular evolution of IgG subclass among nonhuman primates: implication of differences in antigenic determinants among apes. Primates 43(4): 343-349.
  2. Go, Y., Satta, Y., Kawamoto, Y., Rakotoarisoa, G., Randorianjafy, A., Koyama, N., Hirai, H. (2002) Mhc-DRB genes evolution in lemurs. Immunogenetics 54(6): 403-417.
  3. Hirai, H., Hirai, Y., Kawamoto, Y., Endo, H., Kimura, J., Rekamnuaychoke, W. (2002) Cytogenetic differentiation of two sympatric tree shrew taxa found in the southern part of the Isthmus of Kra. Chromosome Research 10(4): 313-327.
  4. Kawakita, A., Sota, T., Ascher, J., Ito, M., Tanaka, H., Kato, M. (2003) Evolution and phylogenetic utility of alignment gaps within intron sequences of three nuclear genes in bumble bees (Bombus). Molecular Biology and Evolution 20(1): 87-92.
  5. Osawa, M., Kaneko, M., Horiuchi, H., Kitano, T., Kawamoto, Y., Saitou, N., Umetsu, K. (2003) Evolution of the cystain B gene: implications for the origin of its variable dodecamer tandem repeat in humans. Genomics 81: 78-84.
  6. Shimada, M., Terao, K., Shotake, T. (2002) Mitochondrial sequence diversity within a subspecies of savanna monkeys (Cercopithecus aethiops) is similar to that between subspecies. Journal of Heredity 93(1): 9-18.
  7. 早石周平, 川本芳 (2002) ヤクシマザル(Macaca fuscata yakui)における糞を用いた齢クラス推定とミトコンドリアDNA変異の分布. 哺乳類科学 42(2): 161-166.
報告
  1. 和歌山タイワンザルワーキンググループ, 和秀雄, 川本芳, 大澤秀行, 白井啓, 室山泰之 (2002) 和歌山県に生息するタイワンザル個体群生息実態調査. 2001年度WWF・日興グリーンインベスターズ基金助成事業報告書 : pp.56.
分担執筆
  1. 川本芳 (2003) 遺伝子の多様性から考える進化−霊長類の集団遺伝学−. “霊長類学のすすめ”: 152-170, (京都大学霊長類研究所 編) 丸善, 東京.
学会発表等
  1. Go, Y., Satta, Y., Kawamoto, Y., Rakotoarisoa, G., Randrianjafy, A., Koyama, N., Hirai, H. (2002) High species-specificity and rapid turnover of Mhc class I genes in prosimians. COE International Symposium, (Nov. 2002, Inuyama, Japan) Abstract: 69.
  2. 郷康広, 平井啓久, 川本芳, Rakotoarisoa, G., Randrianjafy, A., Mora, R., 島泰三, 小山直樹 (2002) アイアイにおけるMhcクラスII遺伝子群の進化. 第18回日本霊長類学会大会 (2002年7月, 東京) 霊長類研究 18(3): 388.
  3. 郷康広, 颯田葉子, 川本芳, Rakotoarisoa, G., Randrianjafy, A., 小山直樹, 平井啓久 (2002) MHC遺伝子からみたマダガスカル産原猿類の起原. 第4回日本進化学会大会 (2002年8月, 東京) Program and Abstracts : 56.
  4. 郷康広, 颯田葉子, 平井啓久, 川本芳, Rakotoarisoa, G., Randrianjafy, A., 小川直樹 (2002) 霊長類Mhcクラス軌篥岨匏欧凌焚宗糎怯醂爐鮹羶瓦法. 第74回日本遺伝学会大会 (2002年10月, 福岡) Genes & Genetic Systems 77(6): 496.
  5. 萩原光, 相澤敬吾, 川本芳 (2002) 房総半島におけるニホンザルと外来種の混血に関する研究. 第18回日本霊長類学会大会 (2002年7月, 東京) 霊長類研究 18(3): 384.
  6. 川本芳, 相見満, Wangchuk, T., Sherub. (2002) ブータンのアッサムモンキーに関する遺伝学的調査. 第18回日本霊長類学会大会 (2002年7月, 東京) 霊長類研究 18(3): 365.
  7. 川本芳, 藤倉雄司, 本江昭夫, 鳥居恵美子, 稲村哲也, 千代勇一, 山本紀夫 (2003) ペルーのラクダ科動物の集団遺伝学的調査(予報). 第101回日本畜産学会 (2003年3月, つくば).
  8. 庄武孝義 (2002) 砂漠に適応した動物たち. 日本砂漠学会2002年度秋季シンポジウム「サウジアラビア:砂漠研究の新天地」 (2002年11月, 東京).
  9. 須賀丈, 田中洋之, 渡辺邦夫, Kahono, S., Roubik, D. W. (2003) スラウェシに生息するミツバチ3種の遺伝的分化とその保全. 第50回日本生態学会大会 (2003年3月, つくば) 講演要旨集 : 277.
  10. 高木直樹, 川本芳 (2002) ミトコンドリアDNAを用いた滋賀県のニホンザルの遺伝的モニタリング. 第18回日本霊長類学会大会 (2002年7月, 東京) 霊長類研究 18(3): 411.
  11. 田中洋之, Roubik, D. W., 須賀丈, 柳沢直, 渡辺邦夫, 田中美希子, Bastian Jr, S. T., Kahono, S., Mohamed, M. (2003) オオミツバチの系統地理学的研究. 第50回日本生態学会大会 (2003年3月, つくば) 講演要旨集 : 251.
  12. 泊賢一郎, 川本芳 (2002) 東日本におけるニホンザル個体群のタンパク多型解析. 第18回日本霊長類学会大会 (2002年7月, 東京) 霊長類研究 18(3): 365.
講演
  1. Kawamoto, Y., Ohsawa, H., Muroyama, Y., Shirai, K., Araki, S., Maekawa, S., Nigi, H., Maruhashi, T., and other members of the Working Group of Wakayama Taiwan macaques. (2002) Hybridization problem between native and introduced monkeys in Japan. International Symposium: Application of Non-human Primates in Biotechnology for Conservation and Biomedical Research (Jul. 2002, Bogor, Indonesia).
  2. Ohsawa, H., Kawamoto, Y., Shirai, K., Nigi, H., Maruhashi, T., Maekawa, S., Muroyama, Y., Araki, S., other members of the Working Group of Wakayama Taiwan macaques. (2002) Invasion of Taiwan macaques into Wakayama prefecture, Japan, and their hybridization with Japanese macaques: its history and the present state of the population. COE Internatinal Symposium (Nov. 2002, Inuyama, Japan) Abstracts: 105.
  3. Tanaka, H. (2002) Molecular phylogenetic analysis of Southeast Asian honeybees. Seminar of Department of Animal Husbandry, Bogor Agrucultural University (Sep. 2002, Bogor, Indonesia)..
  4. Tanaka, H. (2003) Amplified fragment length polymorphism (AFLP) analysis: A new method of DNA finger printing in primate molecular genetics. Seminar of Primate Research Center, Bogor Agricultural University (Feb. 2003, Bogor, Indonesia).
  5. Tanaka, H. (2002) Molecular phylogenetic analysis of Southeast Asian honeybees. Seminar at University Malaysia Sabah (Sep. 2002, Sabah, Malaysia).
  6. 須賀丈, 田中洋之 (2003) ボルネオに生息するミツバチにみられる遺伝的分化. 日本熱帯生態学会ワークショップ山崎常行教授退官記念「これからの熱帯林遺伝子研究をどうおこなうか」 (2003年3月, 松山)..

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