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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2003年度 > XI 退官にあたって 松林伸子

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.34 2003年度の活動

XI 退官にあたって

松林伸子(人類進化モデル研究センター)

1971年11月,当時のサル施設検査室に,転職される栄養士さんの後任として雇って頂きました.検査業務70%,飼育業務30%という業務内容であったように思います.当時は国外(主に東南アジア)から次々アカゲザルやカニクイザル他を直輸入していましたので,雇われたすぐから検便作業ではシゲラ,サルモネラとの戦いの日々でした.検疫風景も,木箱にまとめて数頭入って来たサル達を1部屋に放しておいて,サル達がパニック状態で天井近くを飛び交っている下で1頭ずつ捕まえていた事もありました.

細菌検査業務は,当時もほとんどが半自家製の手作りでガラス製試験管を多用し,仕事の半分以上が洗浄,滅菌作業であった当時でした.

ちょうど新しい2階建ての施設棟に引越しをした頃だったでしょうか?サル達の固形飼料がそれまでのビスケットタイプ(AB)から練り出しタイプの円筒形のもの(MP)に変更され,それから急性胃鼓張症の個体が多く出るようになったような気がします.

30年間程もサル達の所謂「ハラフクレ」と仕方なく付き合いをして来た訳ですが,固形飼料の変更もなされ,現在のASは芽胞菌の胞子も殺菌され,質の良い物になっているはずですのに,未だに年に2頭くらいの発症を見ております.サル類の繊細さ(何らかの原因によって幽門,噴門からのガスの排泄を不可能にする),飼育での食生活とサル本来の食生活様式との差,そして運動出来ない生活プラス胃内の細菌の作用も原因としてあるのでしょう.色々調べましたがまだ判っておりません.

15周年誌には「黙って採れば(下痢が)ピタリと止まるにならないものかなー・・・」と溜め息混じりに書いたサル達の下痢でしたが,お蔭様で嬉しいことにこちらは,早期発見(飼育担当者の観察によるところが大きい),飼育環境の変更,脱水と栄養不良状態の改善,検便,そして獣医さんの適切な治療の組み合わせで,現在では完治できるようになりました.ぐったりして入院してきた個体が,治って元気に餌を食べる様子は何よりです.

私事で恐縮に存じますが,2年程前から持病の腰痛が更に悪化し,以前からの難聴も仕事をする上で傍迷惑な事だなと気になっておりました.昨年の夏に所長さんが「独法化後は教務職がもし辞めたら,技官が採れる」と所内にメールでお知らせ下さいましたので,「それでは辞めて若い人に交代して貰える!」と急でしたが決めさせて頂きました.

ベテラン揃いの技官,飼育パートさん達,そして若い技官の方々の意欲的でパワフルでよく働く事!センターもこれから益々大変かもしれないけれど,あのメンバーならサル達の健康管理は安心してお任せ出来るなーという感想です.よろしくお願いします.

細菌検査作業につきましては,これまで多種のキットの使用件数の少なさの為,無駄の出ることがとても気になっておりました.そんな折,ちょうど良い外注先が見つかり,親身な対応の上,請求金額も高くないことが判りましたので,是非この機会に外注化を実現し,その分の貴重な労力を飼育や治療に向けて頂けたらいいなと願っております.

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