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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2005年度 − III 研究活動 ニホンザル野外観察施設

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.36 2005年度の活動

III 研究活動

ニホンザル野外観察施設

渡邊邦夫(教授、施設長併任), 室山泰之(助教授)

冠地富士男, 鈴村崇文(技術職員)

鈴木克哉(教務補佐員)

山田彩, Rizaldi, 張鵬, 森正樹, 神田恵(大学院生)

船越美穂(研修員)

A) ニホンザルの社会生態学的,とくに自然群の環境利用と個体群の構造に関する研究

渡邊邦夫, 室山泰之, 鈴木克哉

ニホンザルの群れが広域にわたって連続的に分布している下北半島において長期的な変動を把握するための調査を行った.また北限のサルの生態と生存のための条件を明らかにするため,下北半島西部海岸地域を中心に継続的な調査を行っている.

B) 幸島のサルの社会生態学的研究

渡邊邦夫, 室山泰之, 冠地富士男, 鈴村崇文

従来からの継続として,ポピュレーション動態に関する資料を収集し,各月毎にほぼ全個体の体重を測定している.また集団内でおこった出来事や通年の変化について分析を進めている.

C) 野生ニホンザルの保護および全国のニホンザル個体群に関するデータベースの作成

渡邊邦夫, 室山泰之, 鈴木克哉

ニホンザル保護管理のために,全国の野生ニホンザルに関するデータベースの作成,古分布の復元,ニホンザルに関する文献目録の作成などを行っている.

D) スラウェシマカクの研究

渡邊邦夫

インドネシア・中部スラウェシにおいて,トンケアンマカクとヘックモンキー間の種間雑種の繁殖についての継続観察をおこなっている.

E) ニホンザルによる農作物被害に対する防除法の検討

室山泰之, 鈴木克哉

特定の農作物に対する回避行動を形成する方法である嫌悪条件付けの実用化を目的として,研究所内で飼育されているニホンザルを対象に研究を行なった.

F) 獣害問題のhuman dimensions(人間側の諸要因)に関する研究

鈴木克哉

野生動物による農業被害問題における農家の被害意識の多様性・重層性を解明するために,下北半島の猿害,屋久島のシカ害を対象として被害農家に対する聞き取り調査を行った.

G) 人為的環境に依存するニホンザル集団の生態学的調査

山田彩, 森正樹, 鈴木克哉, 室山泰之

農作物被害を引き起こしているニホンザルの複数集団を対象として,ラジオテレメトリー法を用いた生態調査を三重県中部・奈良県北部で行なった.

H) スマトラ中部における霊長類保全のための研究

Rizaldi, 渡邊邦夫

インドネシア西スマトラ州およびリアウ州において,各種霊長類や大中型ほ乳類の分布変遷の様子を明らかにすることを目的として,現地住民への聞き取り調査をおこなった.

I) ニホンザルにおける社会的調整行動の発達に関する研究

Rizaldi, 渡邊邦夫

ニホンザルが社会生活を送る上で重要な攻撃行動に際しての調整や転嫁,援助を求める行動などの発達について研究を行なった.

J) 小豆島の群れの凝集性に関する比較研究

張鵬, 渡邊邦夫

香川県小豆島の群れは昔から例外的に個体間の凝集性が高い群れであることが知られている.大分県高崎山,長野県地獄谷の群れなどと社会行動の違いに関する比較研究を行った.

K) ニホンザルの目の虹彩色の変異に関する研究

張鵬, 渡邊邦夫

ニホンザルの目の虹彩色について,その成長に伴う変化や地域変異を調べ,その進化史的意味について考察している.

L) キンシコウの社会構造に関する研究

張鵬, 和田一雄(共同利用研究員), 渡邊邦夫

中国陜西省秦嶺山脈に生息するキンシコウの調査を継続している.その社会構造や樹冠の利用に関するまとめを行った.

M) 霊長類の社会交渉における個体の行動戦略

神田恵, 室山泰之

飼育下のニホンザルを対象として,毛づくろい交渉における意思決定について,とくにパートナー選択に着目して研究を行なった.

N) 野生ニホンザルによる造林木剥皮被害

船越美穂

野生ニホンザルによる造林木剥皮被害の発生要因を探るため,長野県に生息する複数群を対象にテレメトリー法や糞分析法を用いて土地利用や食性を調べた.

研究業績
原著論文
  1. Tanaka, T., Sugiura, H., Masataka, N. (2006) Cross-Sectional and longitudinal studies of the Development of Group Differences in Acoustic Features of Coo Calls Two Groups of Japanese Macaques. Ethology 112: 7-21.
  2. 室山泰之 (2005) ニホンザルの被害管理−採食生態学の観点から. 哺乳類科学 45(1): 99-103.
  3. Watanabe, K., Muroyama, Y. (2005) Recent expansion of the range of Japanese macaques and associated management problems. In: Commensalism and Conflict; the Human-Primate Interface. Special Topics in Primatology, Vol.4. J.D.Paterson & J. Wallis (eds.) . American Society of Primatologists : 400-419.
書評
  1. 渡邊邦夫 (2005) 山極寿一著「ゴリラ」. 霊長類研究 21: 139-140.
その他雑誌
  1. 室山泰之 (2005) 生態を知って防ぐ. 別冊現代農業9月号 : 93-98.
  2. 室山泰之 (2005) ニホンザルはいま−里のサルとの「共存」をめざして−. 遺伝 59(3): 90-94.
学会発表等
  1. Kawamoto, Y., Ohsawa, H., Muroyama, Y., Goto, S., Shirai, K., Morimitsu, Y., Araki, S., Maekawa, S., Nigi, H., Torii, H., Maruhashi, T., Nakagawa, N., Other members of the Working Group of Wakayama Taiwanese macaques. (2005) Hybridization of introduced Taiwanese macaques with native Japanese macaques in Wakayama prefecture, Japan. 第9回国際哺乳類学会大会 (Jul. 2005, 札幌).
  2. Kawamoto, Y., Ohsawa, H., Muroyama, Y., Goto, S., Shirai, K., Morimitsu, Y., Araki, S., Maekawa, S., Nigi, H., Torii., H., Maruhashi, T., Nakagawa, N., the Working Group of Wakayama Taiwanese Macaques. (2005) Hybridization of introduced Taiwanese macaques with native Japanese macaques in Wakayama Prefecture, Japan. International Symposium on Southeast Asian Primate Research (Oct. 2005, Bangkok, Thailand) The Natural History Journal of Chulalongkorn University Supplement(1): 94.
  3. Muroyama, Y., Kanamori, H., Kitahara, E. (2005) Seasonal and sexual variations of nutiritional condition in two local populations of wild Japanese macaques. 第9回国際哺乳類学会大会 (Jul. 2005, 札幌).
  4. Oyakawa, C., Koda, H., Tanaka, T., Sugiura, H. (2005) Variability in the duet of wild agile gibbons. IX International Mammalogical Congress (Aug. 2005, Sapporo, Japan).
  5. Rizaldi, Watanabe, K., Bakar, A. (2005) Traditional hunting on wild boar (*Sus scrofa*) in west Sumatra, Indonesia. Ninth International Mammalogical Congress (Aug. 2005, Sapporo, Japan).
  6. Suzuki, K. (2005) Farmers’ attitudes toward crop raiding monkeys in the Shimokita Peninsula, JAPAN. The 9th International Mammalogical Congress (Aug. 2005, Sapporo, Japan).
  7. Yamada, A., Sprague, D.S., Iwasaki, N., Muroyama, Y. (2005) Seasonal change of ranging behavior by crop-raiding Japanese macaques (*Macaca fuscata*) . Ninth International Mammalogical Congress (Aug. 2005, 札幌).
  8. Zhang, P., Watanabe, K. (2006) Preliminary study on eye colour in Japanese monkeys in their natural habitat. Fusui international primates symposium (FSIPS) (Mar. 2006, Nan Ning, China).
  9. 江口祐輔, 新村毅, 室山泰之, 鈴木克哉, 植竹勝治, 田中智夫 (2006) ニホンザルにおける持ち上げ力量の測定 第1報. 応用動物行動学会2006年度大会 (2006年3月, 福岡).
  10. 森光由樹, 白井啓, 岡野美佐夫, 奥村忠誠, 吉田敦久, 横山典子, 清野紘典, 和秀雄, 川本芳, 大沢秀行, 後藤俊二, 室山泰之, 早川祥子, 田中俊明, 山田彩, 中川尚史, 早石周平, 鳥居春己, 丸橋珠樹, 前川慎吾, 仲谷淳, 川合静, 鈴木邦彦, 植月純也, 萩原光, 鈴木克哉, 佐伯真美, 和歌山タイワンザルワーキンググループ (2005) 和歌山タイワンザルの現状報告. 第21回日本霊長類学会大会 (2005年7月, 倉敷).
  11. 中川尚史, 後藤俊二, 清野紘典, 森光由樹, 和秀雄, 大沢秀行, 川本芳, 室山泰之, 岡野美佐夫, 奥村忠誠, 吉田敦久, 横山典子, 鳥居春己, 前川慎吾, 他和歌山タイワンザルワーキンググループのメンバー (2005) 無人ビデオ撮影によるタイワンザル交雑群のカウント成功例. 第21回日本霊長類学会大会 (2005年7月, 倉敷).
  12. 大沢秀行, 森光由樹, 川本芳, 室山泰之, 前川慎吾, 和秀雄, 鳥居春己, 後藤俊二, 丸橋珠樹, 中川尚史, 仲谷淳, 田中俊明, 早川祥子, 山田彩, 早石周平, 清野紘典, 佐伯真美, 川合静, 萩原光, 鈴木克哉, 鈴木邦彦, 植月純也, 岡野美佐夫, 奥村忠誠, 吉田敦久, 横山典子 (2005) 和歌山県下の交雑タイワンザル集団の第5回調査報告(2004年9月)および今後の予測. 第21回日本霊長類学会大会 (2005年7月, 倉敷) 霊長類研究 21(Supplement): 36-37.
  13. 親川千紗子, 香田啓貴, 田中俊明, 杉浦秀樹 (2005) アジルテナガザルのデュエットにおける変異性. 21回日本霊長類学会 (2005年7月, 倉敷).
  14. 鈴木克哉 (2005) なぜ電気柵は管理されないか?―地域農業の多元的価値と猿害―. 第21回日本霊長類学会 (2005年7月, 倉敷).
  15. 田中洋之, 須賀丈, Kahono, S., 渡邊邦夫, Roubik, D. (2006) インドネシア・スラウェシ島に生息するミツバチ属の系統地理. 第53回日本生態学会大会 (2006年3月, 新潟) 第53回日本生態学会大会講演要旨集 : 377.
  16. 山中成元, 常喜弘充, 室山泰之, 安田尚人, 西尾文里, 近雅博, 野間直彦 (2005) サル, イノシシの被害を受けにくい園芸作物の選定とその利用法. 第10回園芸学会近畿支部大会 (2005年11月, 彦根).
講演
  1. 室山泰之 (2005) 死体からわかること−野生ニホンザルの栄養状態の季節変動と地域変異. 第6回ニホンザル研究セミナー (2005年5月, 犬山).
  2. 室山泰之 (2006) 里のサルの保全と管理−基礎から応用まで−. 第35回ホミニゼーション研究会・霊長類野外研究の将来 (2006年3月, 犬山).
  3. 渡邊邦夫 (2005) ニホンザルの繁殖コロニー設立をめぐる諸問題. 2005年度ヒトと動物の関係学会第3回月例会「ニホンザルの保全」 (2005年7月, 犬山).
その他
  1. 室山泰之 (2005) 感覚や行動の特徴を利用して被害を防ぐ. 農林水産省プロジェクト「野生鳥獣による農林業被害軽減のための農林生態系管理技術の開発」成果の紹介 : 5.

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