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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2008年度 > NBR(GAIN)の活動

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.39 2008年度の活動

ナショナルバイオリソースプロジェクト(GAIN)の活動

 

平成19年度よりNBRPが第2期(平成19-23年度)へ移行したことを受け,「大型類人猿情報ネットワーク(略称GAIN)」は,京都大学霊長類研究所と東京大学大学院農学生命科学研究科の2機関で事業を実施してきた.平成20年度は,以下の4つの事業を東京大学との連携(平成20年9月30日まで)のもと遂行した.

 

(1)個体群モニタリング

平成15年1月から平成20年3月で,日本国内で大型類人猿を飼育する施設58ヵ所のすべてを訪問し,GAIN事業への協力を要請した.こうした関係づくりにより,大型類人猿の出産・移動・死亡などの情報がほぼリアルタイムで入手できるようになった.また,訪問時に個体情報などの資料を収集した.これらの情報を整理・加工して,△離如璽織戞璽垢鮑鄒する作業を進めた.平成20年度は4月と11月にゴリラのメスの死亡があったため,日本のゴリラの個体数は27個体となった.ゴリラの出産予定はなく,個体数が増加する可能性は低い.ゴリラの繁殖を目指した動物園館の移動もおこなわれた.チンパンジーでは,出産・死亡とともに,群れづくりのための個体の移動がおこなわれた.オランウータンは,今年度は出産・移動はなく,死亡が1例あった.

 

(2)個体・家系等データベースの整備

第1期では,レンタルサーバーを使って国内個体群やその詳細に関する情報を公開したが,第2期に入り,新たなホームページを国立遺伝学研究所のサーバーに作成した.旧サイトから新サイトへの移行も終わり,新サイトが認知されるようになった.「最新情報掲載一覧」では,その年に起こった情報を「出産」「死亡」「移動」「サンプル配布」「その他」のカテゴリーに分類し,カテゴリーと動物種をアイコンで表示した.死亡情報については,最新情報に登録することで,自動的にデータベースに反映され,経歴にも死亡の情報が追加されるプログラムが組まれた.,砲茲覲萋阿寮果として得た情報を,「施設ページ」「個体ページ」に追加する作業を継続している.「施設ページ」では,施設の場所や連絡先などの基本情報に加え,その施設で今まで何個体の大型類人猿が飼育されていたか,現在飼育されている個体の年齢構成や亜種構成などの情報が,一覧として閲覧できるページも順次作成している.「個体ページ」では,,粒萋阿覇世心藜命燭箜童賃里瞭団Г覆匹両霾鵑鯆媛辰垢襪箸箸發法せ系列で経歴を追加できるシステムを構築し,国内血統登録書では記載できずに消えてしまっている情報を追加し閲覧できるようにした.また個体間リンクも整備されたため,両親やきょうだい,今まで出産した子供,同居個体についての情報などを,ワンクリックで移動して情報を手に入れることが可能になった.これらの情報はインターネット上で随時公開されている.なお,平成14年9月−平成20年9月にGAINを通して試料配布,貸与を実施したチンパンジー35個体(死体由来26個体,生体由来非侵襲9個体),ゴリラ4個体(死体由来4個体),オランウータン4個体(死体由来3個体,生体由来非侵襲1個体),ボノボ1個体(死体由来1個体),フクロテナガザル3個体(死体由来3個体)の事例346件のうち直近を除く335件の情報をWEB上で公開した.本情報整備により,どのような試料が,どのような研究テーマや研究利用目的で使用されてきたかを公開している.登録研究者の基本情報公開と合わせて,情報開示をいっそう進めた.

 

(3)死体由来・生体由来試料配付

協力機関である東京大学と共同で,死体由来および生体由来非侵襲試料配布事業を実施した.平成20年6−9月の間に死体由来として17個体78件,生体由来非侵襲として2個体13件の試料配布を実施した.平成20年4−9月の半年間で実施した死体利用事業および生体非侵襲利用事業は10事例となり,月当たりの実施事例数は1.67となった.これは,過去の実績と比較して多い.つまり,平成14年9月−平成20年3月の67ヶ月間の月当たり実施事例数0.48(32事例/67ヶ月間)と比較して大幅な増加となった.この要因として,九州の研究飼育機関(CSU)との連携により,九州地方における試料の採材や一時保管が組織的に実施可能となったこと,昨年度から集中的に実施してきた研究者コミュニティとの連携により遺体の剖検や一時保管,採材のための環境整備が進んだこと,第1期から実施してきた飼育施設ヒアリングによる趣旨説明の浸透などが考えられる.

 

(4)シンポジウム・自由集会による成果報告

学会等でGAIN事業の周知のための活動をおこなった.第24回日本霊長類学会大会(平成20年7月4−6日,明治学院大学)で,自由集会「大学と動物園〜保全の枠を超えた学術連携へ向けて〜」を京都大学野生動物研究センターと共同で企画,開催した.大学をはじめとする研究者コミュニティと動物園をはじめとする飼育施設コミュニティの連携について議論した.日本人類遺伝学会第53回大会(平成20年9月27−30日,パシフィコ横浜)では,GAINの事業全体の広報として,「大型類人猿情報ネットワーク」のポスター発表をおこなった.また,SAGA11シンポジウム(平成20年11月15-18日,東京都多摩動物公園,東京大学)では,「大型類人猿情報ネットワーク」のブース展示を実施し,主に飼育施設関係者へ向けてGAINの事業説明と意見収集をおこなった.BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会,平成20年12月9日〜12日,兵庫県神戸市 神戸国際会議場)内の特別企画「ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)」パネル展示において,「大型類人猿情報ネットワーク(GAIN):非侵襲的サンプルと情報ネットワークの構築」を実施した.これらの成果発表によって,研究者コミュニティや飼育施設コミュニティに対し,GAINの活動方針やその具体的な作業などを説明し,コミュニティ間の連携構築につとめた.なお,GAINの活動現況は,下記のサイトを参照されたい.
http://www.shigen.nig.ac.jp/gain

(文責:松沢哲郎)

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