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京都大学霊長類研究所
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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次

 

. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

(研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)

 


長期野外研究プロジェクト

<研究概要>

カリンズ森林保護区に棲息する野生霊長類の研究

橋本千絵(生態保全分野)、古市剛史(社会進化分野)、岡野玲子、徳山奈帆子、竹元博幸

ウガンダ共和国カリンズ森林保護区に生息する霊長類の研究を行った。チンパンジー2集団を対象に、集団間の出会いの交渉、社会行動、採食行動についての長期的データを収集した。集団内/集団間の遺伝的変異を調べるために、糞試料を収集し、分析を行った。果実量についても月1回データをとった。さらに、エコツーリズムの影響を調べるために、観光客に対するチンパンジーの行動のデータを収集した。グエノン類3種とコロブスの行動学的データ、遺伝学的試料、植物試料を収集した。


ボノボの社会構造・集団間関係と地理的行動変異の研究

坂巻哲也、 古市剛史(社会進化分野)、徳山奈帆子、石塚慎太郎、竹元博幸

コンゴ民主共和国、ルオー学術保護区、ワンバ地区のボノボ調査を継続した。個体識別された2集団を連日追跡し、社会関係、活動時間配分、採食、遊動、集団間交渉、個体の移籍などの中長期データの収集を継続した。またこれら対象2集団に隣接する集団の調査を継続した。とくに今年度は、集団間、集団内の雌雄の遺伝的距離の比較、父子関係の同定、ホルモン分析、および行動観察による雌雄の繁殖戦略の分析、集団内の攻撃的交渉や移動の開始におけるメスのリーダーシップ、ミトコンドリアDNAの多型分析にもとづくコンゴ川左岸のボノボの分散経路の推定を行った。



 

京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次

 

. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

(研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)

 

チンパンジー(林原)寄附研究部門

<研究概要>

野生チンパンジーの老化にまつわる調査

藤澤道子

2016年6月19日〜8月1日、ギニアに渡航し、ボッソウの高齢チンパンジーの観察をおこなった。

ブータンにおける地域住民の健康調査

藤澤道子

2016年9月19日〜10月5日、ブータン王国ワンディ・サムテガン地域に住む高齢者を対象とした健康調査と健康維持に対する啓蒙活動をおこなった。


インドネシアパプア州における神経難病調査と住民健康調査

藤澤道子

2017年2月19日〜3月21日、バデ周辺地域で、この地域に多発する神経難病調査を行った。また、 ジャヤウィジャヤ・ソロバ村に住む成人の動脈硬化に関する調査をおこなった。


<研究業績 >

原著論文

Chang NY, Kimura Y, Ishimoto Y, Wada T, Fukutomi E, Chen WL, Sakamoto R, Fujisawa M, Okumiya K, Matsubayashi K 2016: Relationship between oral dysfunction, physical disability, and depressive mood in community-dwelling elderly adults in Japan. J Am Geriatr.64: 1734-1735. doi: 10.1111/jgs.14211.


講演

藤澤道子 地域で支える認知症 南伊勢町社会福祉協議会主催(2016年12月3日,南伊勢町)

藤澤道子 認知症の理解と回想法 志摩市教育委員会主催(2017年1月7日,志摩市)



京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次

 

. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

(研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)

 

ワイルドライフサイエンス(名古屋鉄道)寄附研究部門

<研究概要>

次世代シークエンサーを用いた霊長類における常在細菌叢の比較解析

早川卓志; 平田聡, 山梨裕美, 松島慶 (野生動物研究センター), 松田一希 (中部大学), 半谷吾郎, 澤田晶子 (生態保全分野), 牛田一成, 土田さやか (京都府立大学), 矢野航 (朝日大学), 木村直人, 岡部直樹 (日本モンキーセンター)

野生動物研究センター熊本サンクチュアリのチンパンジーや、日本モンキーセンターの多種多様な霊長類から、機会的に糞や歯垢を採取した。採取した試料からは細菌由来のDNAを精製・増幅し、次世代シークエンサーを用いてそれぞれの霊長類種に共生している細菌叢のレパートリーを明らかにした。個体、食性、季節、発達などの差異と細菌叢との相関を明らかにし、霊長類と常在細菌叢の間の機能的関係ついて考察した。


霊長類ゲノムDNAライブラリの構築と系統解析

早川卓志; 新宅勇太, 綿貫宏史朗, 高野智, 木村直人, 岡部直樹 (日本モンキーセンター)

霊長類の多くが絶滅危惧種とされる中、それぞれの霊長類種の遺伝的多様性を理解し、ゲノムDNAをできる限り保存していくことは、野生霊長類の保全を考えていく上で重要である。公益財団法人日本モンキーセンターでは約60種1000個体の霊長類を飼育すると同時に、これまでに100種を超える霊長類を飼育し、死亡後も博物館標本として保存・管理している。生きた個体からは非侵襲試料または検診・治療等で副次的に得られる試料から、また死亡個体からは標本試料から、ゲノムDNAを採取し、様々な系統分類群における霊長類ゲノムDNAライブラリを構築した。また、同種複数個体からDNAを分析・系統解析をすることで、種内多様性について評価することも試みた。


霊長類やその他の哺乳類における味覚受容体の進化研究

早川卓志; 今井啓雄, 橋戸南美, 糸井川壮大, 河本悠吾 (ゲノム進化分野), 三坂巧, 戸田安香 (東京大学), Katherine Belov (シドニー大学), Adrian Manning (オーストラリア国立大学), Frank Grutzner (アデレード大学)

口腔中の味蕾に発現している味覚受容体の感受性には、遺伝的な個体差・地域差・種差があり、それぞれの食性の変化に応じて適応進化・退化してきたと考えられている。さまざまな食性に適応放散している哺乳類も例外ではなく、昆虫食、葉食、果実食など食性の違う種間で、旨味や苦味受容体をコードする遺伝子に機能的多型が存在することを確認した。また、オーストラリアに生息する哺乳類である有袋類(コアラ、フクロネコ)と単孔類(ハリモグラ、カモノハシ)についてゲノム解析をおこなった。有袋類や単孔類は霊長類が属する有胎盤類の外群に位置し、味覚進化に関してもその起源を明らかにする対象として重要であると考えられた。


<研究業績>

原著論文

Purba LHPS, Widayati KA, Tsutsui K, Suzuki-Hashido N, Hayakawa T, Nila S, Suryobroto B, Imai H. (2016) Functional characterization of the TAS2R38 bitter taste receptor for phenylthiocarbamide in colobine monkeys. Biology Letters 13: 20160834.

#Tsutsui K, Otoh M, Sakurai K, Suzuki-Hashido N, Hayakawa T, Misaka T, Ishimaru Y, Aureli F, Melin AD, Kawamura S, Imai H. (2016) Variation in ligand responses of the bitter taste receptors TAS2R1 and TAS2R4 among New World monkeys. BMC evolutionary biology 16: 208.


その他の執筆

早川卓志. (2016) 比較ゲノム解析が明らかにする水棲哺乳類の味覚の進化. 勇魚64: 18-23.

早川卓志. (2016) 野生動物ゲノム・メタゲノム研究-できるようになったこと- 日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター2016/9: 4-6


学会発表

田中ちぐさ, 杉浦直樹, 坂口真悟, 早川卓志, 松田一希. 飼育下キツネザルの夜間行動. (2017) 動物園大学7 inとべ ず〜ぞなもし。, 愛媛, 3月20日.

早川卓志, 綿貫宏史朗, 新宅勇太, 大渕希郷, 赤見理恵, 高野智, 友永雅己. 公益財団法人日本モンキーセンターにおける連携研究受け入れの取り組み. (2017) 第64回動物園技術者研究会, 犬山, 愛知, 2月14-16日.

新宅勇太, 高野智, 綿貫宏史朗, 赤見理恵, 早川卓志, 大渕希郷, 岡部直樹, 木村直人. 動物由来の標本等資試料の収集と保存,活用状況. (2017) 第64回動物園技術者研究会, 犬山, 愛知, 2月14-16日.

#早川卓志. 霊長類の苦味受容体遺伝子レパートリーの進化と生態適応. (2017) 京都大学霊長類研究所共同利用研究会「霊長類の食性の進化」, 犬山, 愛知, 2月4-5日.

早川卓志, 田代靖子, 橋本千絵, 五百部裕, 今井啓雄. (2017) 同所的に生息する野生グエノン3種における全遺伝子配列の比較解析. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

奥村太基, 星野智紀, 山田将也, 荒木謙太, 早川卓志, 綿貫宏史朗, 松田一希. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

松島慶, 山梨裕美, 奥村文彦, 廣澤麻里, 藤森唯, 寺尾由美子, 土田さやか, 牛田一成, 早川卓志. ペア飼育ロリスにおける糞DNAからの個体識別:ガム給餌に伴う腸内細菌叢変化の解析に向けた研究. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

糸井川壮大, 早川卓志, 田中ちぐさ, 杉浦直樹, 坂口真悟, 今井啓雄. ワオキツネザルのオス由来の匂い物質に対するメスの応答行動. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

山本真也, 前原芙紀, 大木圭佑, 篠原亜佐美, 張晨, 倉知美沙, 黒澤圭貴, 瀧山拓哉, 川口ゆり, 峠明杜, 櫻庭陽子, 寺田佐恵子, 上野将敬, 早川卓志, 綿貫宏史朗. 霊長類多種を対象とした食物分配実験. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

#Hettiarachchi N, 中岡博史, 井ノ上逸朗, 池尾一穂, 長田直樹, 早川卓志, 斎藤成也. Toque macaque exome sequencing study. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

黒田敏数, 長谷川裕士, 三井桃依, 半田希, 野村愛永, 三宅菜穂美, 早川卓志. 動物園でデグー(Octodon degus)が「勉強」している様子の展示. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

峠明杜, 早川卓志, 岡本宗裕, 橋本千絵, 湯本貴和. カリンズ森林に同所的に棲息するグエノン3種の食性比較〜昆虫食に着目して〜. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

田中ちぐさ, 杉浦直樹, 坂口真悟, 早川卓志, 松田一希. 飼育下キツネザルの夜間行動. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

鈴木-橋戸南美, 早川卓志, 辻大和, Purba LHPS, Nila S, Widayati KA, Suryobroto B,今井啓雄. 旧世界ザルにおける苦味受容体の遺伝的多様性. (2017) 第61回プリマーテス研究会, 犬山, 愛知, 1月28-29日.

Hayakawa T. (2017) Diet shift drive adaptive evolution of the bitter taste receptor gene repertoire in anthropoid primates. 京都大学霊長類研究所50周年記念シンポジウム 霊長類学の過去・現在・未来, 犬山, 愛知, 1月30-31日.

早川卓志, 星野智紀. (2016) 日本モンキーセンターでの屋久島研修の取り組み. 屋久島学ソサエティ第4回大会, 屋久島, 鹿児島, 11月26-27日.

糸井川壮大, 早川卓志, 今井啓雄. (2016) 交尾期のワオキツネザルの臭腺分泌物質利用. 第32回霊長類学会大会, 鹿児島, 7月15-17日.

河本悠吾, 西栄美子, 鈴木-橋戸南美, 早川卓志, 赤尾大樹, 松村秀一, 田代靖子, 橋本千絵, 五百部裕, 今井啓雄. (2016) 同所的に生息するグエノン類3種における苦味受容体TAS2R16の機能解析. 第32回霊長類学会大会, 鹿児島, 7月15-17日.

三上章允, 今井啓雄, 辻大和, 西栄美子, 早川卓志, Widayati KA, Suryobroto B. (2016) インドネシア・バンガンダランのカニクイザルの色環境. 第32回霊長類学会大会, 鹿児島, 7月15-17日.

澤田晶子, 栗原洋介, 早川卓志. (2016) 腸内細菌叢からみた屋久島のニホンザルの採食適応. 第32回霊長類学会大会, 鹿児島, 7月15-17日.

鈴木-橋戸南美, 早川卓志, 辻大和, Purba LHPS,Nila S,Widayati KA, Surybroto B, 今井啓雄. (2016) 葉食適応を果たしたコロブス類の苦味受容体はどのように進化しているか. 第32回霊長類学会大会, 鹿児島, 7月15-17日.

早川卓志. 野生動物ゲノム・メタゲノム研究−できるようになったこと−. (2016) 日本人類学会進化人類学分科会第36回シンポジウム, 6月18日.

Hayakawa T, Inoue E, Toda Y, Matsuo H, Morimura N, Inoue-Murayama M, Hashimoto C, Misaka T, Ohigashi H, Matsuzawa T, Imai H. (2016) Genetic diversity of bitter taste receptors and chemical ecology of bitter plant foods in wild chimpanzees. 17th International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT2016), Yokohama, Japan, June 5-9.

Suzuki-Hashido N, Hayakawa T, Matsui A, Go Y, Ishimaru Y, Misaka T, Abe K, Hirai H, Satta Y, Imai H. (2016) Rapid expansion of phenylthiocarbamide (PTC) non-tasters among Japanese macaques. 17th International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT2016), Yokohama, Japan, June 5-9.

Shirasu M, Ito S, Hayakawa T, Kinoshita K, Munechika I, Imai H, Touhara K. (2016) A key male glandular odorant evoking female attractive behavior in Lemur catta. 17th International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT2016), Yokohama, Japan, June 5-9.

#Moriya-Ito K, Suzuki H, Hayakawa T, Hagino-Yamagishi K, Nikaido M. (2016) The molecular evolution and the expression of vomeronasal receptors 1 in common marmoset. 17th International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT2016), Yokohama, Japan, June 5-9.

Purba LHPS, Widayati KA, Nila S, Tsutsui K, Suzuki-Hashido N, Hayakawa T, Suryobroto B, Imai H. (2016) Functional Characterization of TAS2R38 Bitter Taste Receptors to Phenylthiocarbamid (PTC) in Colobine Monkeys. 17th International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT2016), Yokohama, Japan, June 5-9.


アウトリーチ

早川卓志. 雪国のサル、ニホンザルの暮らし. (2017) 公益財団法人日本モンキーセンター「キュレーターズトーク」, 12月25日.

早川卓志. 樹の上のリスザルを観察しよう 〜フィールド研究入門〜. (2016). 公益財団法人日本モンキーセンター「キュレーターズガイド」, 10月22, 29日, 11月6日.

早川卓志. 人類発祥の地、アフリカに暮らす霊長類のはなし. (2016) 公益財団法人日本モンキーセンター「キュレーターズトーク」, 7月2日.

早川卓志. 学ぼう、霊長類の新常識!. (2016) 公益財団法人日本モンキーセンター「キュレーターズガイド」, 4月29日, 5月1日, 6月11日, 25日.