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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次

 

. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

(研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)


進化系統研究部門

進化形態分野


<研究概要>

マカクの系統地理学研究

濱田穣、川本芳(人類進化モデル研究センター)、平鋭矢、田中洋之(人類進化モデル研究センター)

インド東北地方において、最近記載されたホオジロマカク(Macaca leucogenys)、アッサムモンキー、およびアカゲザルの分布と変異性を調査した。アッサム州におけるアッサムモンキーで、かなり体色と身体形態の変異性が高く、アルナーチャルマカク・ニシアッサムモンキー、ブータンとネパールにおけるアッサムモンキー的マカクとの関係が注目される。中国雲南省においてアッサムモンキー、チベットモンキー、ショートリッジラングールの地理的分布を調査した。ミャンマーカニクイザル(M. fascicularis aurea)のなりたちに注目し、ミトコンドリアゲノムの全塩基配列を解析し、他種マカクと系統解析を行い、トクモンキー種群(東アジア種とトクモンキーのクラスターに近い)とカニクイザル種群の間での交雑(浸透)によって起源したことを明らかにした(チュラロンコーン大学松平一成・マライヴィジットノン博士との共同研究)。ミャンマー南部(タニンサリー管区)と西部(チン州)でマカク類の分布とサンプリング調査を行った。


マカクの頭顔部と尾臀部の形態変異とコミュニケーション行動

濱田穣、若森参

マカクにおいて尾長の変異性が高い。その要因に関して、系統発生、生息地の気候、位置的行動(バランス)、および個体間相互作用(コミュニケーション)の面から検討している。短い尾をもち、地理的分布域が重なり、異なる種群のキタブタオザル、ヒガシアッサムモンキーとアカゲザルの間でこれらの要因を検討した。アカゲザルとニホンザルに関してCTを用いて、近位尾椎部分での関節可動域、(角度)、骨・筋・皮膚の太さ分布を計測した。これまでに計測している尾椎計量形態データと合わせ、3種間での尾の屈伸運動性、および慣性モーメント(バランサーとしての)を検討予定である。


アカゲザルとニホンザルの交雑個体の形態学的検討

濱田穣、伊藤毅、若森参

高宕山で105頭のニホンザル(一部アカゲザルとの交雑個体を含む)に関して生体計測と写真撮影を行った。これらと他個体群のデータから交雑判定のための形態学的指標について検討した。マカクの種間交雑による形態的反映に関して、タイワンザルとニホンザルの間の交雑個体からのRADシークエンシングを行い、尾長に関係する遺伝子近傍のSNPを検討した。


マカクの成長・加齢変化研究

濱田穣

「思春期」(Adolescence)はヒトの生活史においてコドモ期(Juvenile)と成体期(Adult)の間にある。これは性成熟(Puberty)のころ、そして2次性徴の発現と発達のころに身体長さサイズ(骨格長)の成長にスパート(短期間の加速)が見られることが根拠となっている。「思春期」はほんとうにヒト以外の霊長類にはないのか。マカクとチンパンジーおよび身体長サイズの成長を、生体計測に基づき、横断的・縦断的に検討した。長さサイズには弱いけれども加速がある、あるいは急速な成長速度の減速が抑えられる時期があることが見出され、その個体の栄養状態(体脂肪・体重など)と性成熟過程との関連性の有意性が見出された。


足内筋の配置からみた足の機能軸に関する解剖学的研究

平崎鋭矢、大石元治(日本獣医生命科学大)

真猿類の骨間筋の配置から足の機能軸の位置を推定する試みを継続中である。28年度はチンパンジー1頭とゴリラ1頭、について調査を行った。


ニホンザルのロコモーションに関する実験的研究

平崎鋭矢、濱田穣、鈴木樹理(人類進化モデル研究センター)、荻原直道(慶応義塾大)

ニホンザル歩行の運動学的分析を継続中である。28年度には9歳と7歳の2個体について、床反力データおよび運動学データを収集した。



Structure from Motion法を用いた運動解析法の開発

平崎鋭矢、William Sellers(マンチェスター大)

複数の高精細ビデオ映像から、被験体の体表面形状をポイントクラウドとして再構築する手法を開発した。28年度は、放飼場の霊長類を用いた体表面形状の再構築を継続するとともに、実験室条件においてニホンザルの手の把握動作の分析を行った。


チンパンジーのポジショナル行動の非侵襲的3次元計測

平崎鋭矢、友永雅己(思考言語分野)

屋外運動場で自由に行動するチンパンジーを5台のビデオカメラで撮影し、Structure from Motion法を応用した新たな無標点3次元運動解析法によって、ナックルウォーキング時の手足の動きなどを分析中である。


位相振動子を用いたニホンザル四足歩行モデルの作成

平崎鋭矢、長谷和徳(首都大学東京)

位相振動子をニホンザルの神経・筋骨格モデルに適用し、霊長類特有の四肢の運び順を自律的に生成できる四足歩行運動シミュレーションを作成中である。実測データとの比較を行いつつ、シミュレーションモデルを改良中である。


外来種と在来種の交雑群を対象にした集団ゲノミクス・形態解析

伊藤毅、濱田穣、若森参、田中美希子、川本芳(人類進化モデル研究センター)、木村亮介(琉球大学)、永野惇(龍谷大学・京都大学生態学研究センター)、手塚あゆみ(龍谷大学)

霊長類における交雑の進行過程とその形態的多様化への影響を理解するために、外来種タイワンザルと在来種ニホンザルを対象にした集団ゲノミクス解析と形態分析を行った。RADSeqによって得られたゲノムワイドSNPおよびmtDNAとY染色体上の遺伝領域のハプロタイプ情報を用いて、外来種の移入パターン(移入時期や移入率)を推定する手法を開発・検討した。また、骨格標本の年齢査定と形態計測を行った。国際霊長類学会大会のシンポジウムに招待され、成果を発表した。


東南アジアにおけるマカク自然交雑帯の形成過程と形態進化に関する研究

伊藤毅、濱田穣、Schinda Malaivijitnond(チュラロンコーン大学)、Srichan Bunlungsup (チュラロンコーン大学)、Sreetharan Kanthaswamy(アリゾナ州立大学)

マカクザルの自然交雑帯の形成過程とその形態進化への影響を明らかにするために、タイのチュラロンコーン大学との国際共同研究に着手した。


非侵襲サンプルを用いたゲノムワイドSNP探索手法の検討

伊藤毅、早川卓志(ワイルドライフサイエンス名古屋鉄道寄附研究部門)

遺伝子浸透や交雑の実態をフィールドにおいて非侵襲的な方法で明らかにすることを目指して、RADSeqに匹敵する規模とコストパフォーマンスで糞サンプルからゲノムワイドSNPを探索する手法の検討に着手した。


CTデータを用いたヒト頭顔部形態の進化に関する研究

伊藤毅、木村亮介(琉球大学)、石田肇(琉球大学)他

CTデータを用いた形態計測を効率的に行うために、レジストレーション法と幾何学的形態測定法を組み合わせた半自動的形態評価手法の開発と検討を行った。また、眼球の位置の解剖学的要因および顔面形態の地域差に関する分析を行った。


東アジアにおけるマカクの系統地理学的研究

伊藤毅、田中美希子、高井正成(系統発生分野)、西村剛(系統発生分野)、Yung-jo Lee(Institute of Korean Prehistory)他

東アジアにおけるマカクの系統進化と歴史生物地理を明らかにするために、韓国から産出したマカク頭骨化石の形態分析と系統推定を行った。


<研究業績>

原著論文

#Bunlungsup S, Imai H, Hamada Y, Matsudaira K, Malaivijitnond S. (2017) Mitochondrial DNA and two Y-chromosome genes of common long-tailed macaques (Macaca fascicularis fascicularis) throughout Thailand and vicinity. American Journai of Primatology 79( 2): 1-13.

Chijiiwa A, Oi T, Kawamoto Y, Hamada Y, Tenzin K, Chhetri PB, Wangda P, Norbu T, Rabgay K (2016) Bamboo Cage Trap for Wild Assamese Macaques in Bhutan. 2016 Report Ecology, Morphology and Genetic study of Assamese Macaque (Macaca assamensis) A pilot study to mitigate Human-Wildlife Conflict in Western Bhutan. (Renewable Natural Resources Research and Development Centre, Yusipang): 23-33.

Fukase H, Ito T, Ishida H (2016) Geographic variation in nasal cavity form among three human groups from the Japanese Archipelago: Ecogeographic and functional implications. American Journal of Human Biology 28(3): 343-351.

Hamada Y, Oi T, Chijiiwa A, Tenzin K, Chhetri PB, Wangda P, Norbu T, Rabgay K, Dorji R, Sherabla, Ogawa H, Malaivijitnond S, Kawamoto Y (2016) Morpholgical Characteristics of Chunzom Assamese Macaques (Macaca assamensis) in Bhutan. 2016 Report Ecology, Morphology and Genetic study of Assamese Macaque (Macaca assamensis) A pilot study to mitigate Human-Wildlife Conflict in Western Bhutan. (Renewable Natural Resources Research and Development Centre, Yusipang): 34-54.

Hamada Y, San AM, Malaivijitnond S (2016) Assessment of the Hybridization between Rhesus (Macaca mulatta) and Long-Tailed Macaques (M. fascicularis) Based on Morphological Characters. American Journal of Physical Anthropology 159: 189-198.

伊藤毅 (2016) 絶滅種を含めた霊長類の系統推定. 霊長類研究32: 17-26.

Ito T, Nishimura TD (2016) Enigmatic Diversity of the Maxillary Sinus in Macaques and Its Possible Role as a Spatial Compromise in Craniofacial Modifications. Evolutionary Biology 43: 414-426.

#Iwanaga J, Watanabe K, Saga T, Tabira Y, Hirasaki E, Fisahn C, Tubbs S, Kusukawa J, Yamaki K. (2017) Radiological and microsurgical anatomy for variation of the mandible: comparative study of human and Macaca fascicularis. The Anatomical Record (Hoboken). 2017 Mar 20. doi: 10.1002/ar.23586

Norbu T, Wangda P, Dorji T, Chhetri PB, Rebgay K, Dorji R, Hamada Y, Kawamoto Y, Oi T, Chijiiwa A (2016) Ecological study of Assamese Macaques in Western Bhutan. 2016 Report Ecology, Morphology and Genetic study of Assamese Macaque (Macaca assamensis) A pilot study to mitigate Human-Wildlife Conflict in Western Bhutan. (Renewable Natural Resources Research and Development Centre, Yusipang): 1-12.

Oi T, Chijiiwa A, Kawamoto Y, Hamada Y, Norbu T., Rabgay K, Wangda P. (2016) Comparison of a GPS Collar and Direct Observations for Estimating the Home Range of a Wild Assamese Macaques (Macaca assamensis) Group in Bhutan. Wildlife and Human Society 4(1): 35-43.

Rae TC, Johnson PM, Yano W, Hirasaki E. (2016) Semicircular Canal Size and Locomotion in Colobine Monkeys: A Cautionary Tale. Folia Primatologica 87: 213-223.


学会発表

#姉帯飛高,時田幸之輔,小島龍平,平崎鋭矢 (2016) 大殿筋とその栄養動脈の比較解剖学.第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

#伯田哲矢,長谷和徳,平崎鋭矢,林祐一郎 (2016) ニホンザル四足歩行シミュレーションによる歩行パターンの評価.第37回バイオメカニズム学術講演会 (2016/11,富山).

濱田 穣 (2016) 霊長類の位置的行動:木のぼりから直立2足歩行への進化. 第15回びわこスポーツ傷害フォーラム: 脊椎動物の進化からヒトの動作を考える (2016/05, 大津).

Hamada Y, Pomchote P, Morikawa M, Snkai T, Matsuo K (2016) Skeletal Aging inJapanese Macaque (Macaca fuscata) and Long-tail macaque (Macaca fascicularis): Bone density, osteoarthritis and vertebral column shortenings. 8th Congress of Asia and Ocaeania Society for Comparative Endocrinology (2016/06, Seoul).

濱田穣,若森参,平鋭矢 (2016) マカク(Macaca)の四肢プロポーションの比較:適応と系統発生. 第32回日本霊長類学会大会 (2016/07, 鹿児島).

濱田穣,若森参,平崎鋭矢,MALAIVIJITNOND Suchinda (2016) マカク (Macaca) の四肢プロポーションの比較:適応と系統発生 (2).第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

Hamada Y, Wakamori H, Hirasaki E, Malaivijitnond S (2017) Comparison of postcranial proportion of macaques (genus Macaca): adaptation and phylogeny. 50th Anniversary Symposium - Past, Present and Future of Primatology- (2017/01, Inuyama).

Hamada Y, Wakamori H, Malaivijitnond S (2016) Comarison of Macaques (genus: Macaca): Adapaton and Phylogeny. The 5th Asian Primates Symposium (2016/10, Nugegoda).

HIRASAKI Eishi (2016) Arrangement of the foot interosseous muscles in great apes. Kyoto-Swiss Symposium 2016 (2016/10, Kyoto).

平崎鋭矢,日暮泰男,中陦克己 (2016) 霊長類ロコモーションの筋電図学的研究.第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

平崎鋭矢,大石元治 (2016) チンパンジーにおける足の骨間筋の配置について.第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

Hirasaki E, Sellers WI (2017) Markerless 3D motion capture for animal locomotion studies. 50th Anniversary Symposium - Past, Present and Future of Primatology- (2017/01, Inuyama).

Ichikawa D, Hamada Y, Wakamori K (2016) Habitat Environment of Myanmar Snub-Nosed Langur: Application of Adcanced Remote Sensing Technique. The 5th Asian Primates Symposium (2016/10, Nugegoda).

伊藤毅,川本芳,濱田穣,若森参,手塚あゆみ,永野惇,木村亮介 (2016) マカクザル交雑群のadmixture mappingによる頭蓋形態の種間差に関連する遺伝子多型の探索. 第122回日本解剖学会大会 (2017/03, 長崎).

伊藤毅,川本芳,濱田穣,若森参,手塚あゆみ,永野惇,木村亮介 (2016) 表現型多様性の遺伝的基盤の解明に向けたマカク交雑群のゲノムワイドSNP解析. 第32回日本霊長類学会大会 (2016/07, 鹿児島).

Ito T, Kawamoto Y, Hamada Y, Wakamori H, Tezuka A, Tezuka A, Nagano AJ, Kimura R (2016) Genomic admixture and morphological variations in the hybrids between invasive Taiwanese (Macaca cyclopis) and native Japanese macaques (M. fuscata). 5th Asian Primate Symposium (2016/10, Nugegoda).

Ito T, Kawamoto Y, Hamada Y, Wakamori H, Tezuka A, Nagano AJ, Kimura R (2017) Genomic admixture and morphological variations in macaque hybrids. 50th Anniversary Symposium - Past, Present and Future of Primatology- (2017/01, Inuyama).

Ito T, Kawamoto Y, Hamada Y, Wakamori H, Nagano AJ, Tezuka A, Kimura R (2016) The genetoc basis of craniofacial variation in hybrid macaques. International Proimatological Society and the American Society of Primatologists (2016/08, Chicago).

Ito T, Nishimura T (2016) Phylogenetic and ecological aspects of craniofacial diversity in macaques. Joint meeting of the International Proimatological Society and the American Society of Primatologists (2016/08, Chicago).

勝部元紀、山田重人、巻島美幸、宮崎伶菜、山口豊、藤井庸祐、山本憲、森本直記、伊藤毅、今井宏彦、松田哲也、鈴木茂彦 (2016) Geometric morphometricsを用いたヒト胎児期における鼻中隔成長過程の解析: 外鼻形態形成時期の再考. 第70回日本人類学会大会 (2016/10, 新潟 ).

Katsube M, Yamada S, Makishima H, Miyazaki R, Yamaguchi Y, Ishiyama H, Yamamoto A, Morimoto N, Ito T, Imai H, Matsuda T, Suzuki S (2016) The extension of the critical period for the nasal morphogenesis compared with the other oragans. 第56回日本先天異常学会学術集会 (2016/07, 姫路).

川口 亮,木村亮介,石田 肇,伊藤 毅,吉野哲夫 (2016) マイクロCT画像解析を用いたハゼ科魚類頭部骨格形態の進化学的研究. 沖縄生物学会第53回大会 (2016/05,沖縄).

川本芳, 大井徹, 千々岩哲, 濱田穣, Chhetri PB, Norbu T, Wangda P, Dorji T, Rabgay K, Dorji R, Sherabla, Tenzin K (2016) ブータンにおける霊長類研究. 第61回プリマーテス研究会 (2017/01, 犬山).

木村亮介、渡辺千晶、宮里絵理、山口今日子、佐藤丈寛、伊藤毅、川口亮、山本健、石田肇 (2016) FST-QST解析による琉球−本土間三次元顔面形態の中立性検定. 第70回日本人類学会大会 (2016/10, 新潟 ).

Malaivijitnond S, Bunlungshup S, Matsudaira K, Tan A, Hamada Y, Gumert M (2016) An Update of the Stone Tool-Use Macaques: Behavior, Morphology, Genetics and Hybridization. The 5th Asian Primates Symposium (2016/10, Nugegoda).

Matsudaira M, Hamada Y, Bunlungsup S, Ishida T, Malaivijitnond S (2016) Whole Mitochondrial Genome Phylogeny of Macaca fascicularis aurea Suggests Ancient Hybridization between fascicularis and sinica Species Groups. The 5th Asian Primates Symposium (2016/10, Nugegoda).

#森川誠, 濱田譲, 山海直, 松尾光一 (2016) ニホンザルの骨密度は季節性変動を示す. 第34回日本骨代謝学会学術集会(2016/07, 大阪).

#Morikawa M, Hamada Y, Sankai T, Matsuo K (2016) Seasonality in bone metabolism of auditory ossicles and long bones in the primate Macaca fuscata. Annual Meetings of the Endocrine Society of Australia and the Society for Reproductive Biology and Australia and New Zealand Bone and Mineral Society (2016/08, Queensland).

#緑川沙織,時田幸之輔,小島龍平,平崎鋭矢,相澤幸夫,熊木克治,影山幾男 (2016) 体幹−上肢移行領域における抹消神経比較解剖学.第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

西村剛、森本直記、伊藤毅 (2016) ヒヒ族の顔面形状のアロメトリーと系統間差異. 第70回日本人類学会大会 (2016/10, 新潟 ).

Tanaka H, San AM, Kawamoto Y, Hamada Y (2016) Conservation and phylogeography of the macaques distributed in Myanmar. 第32回日本霊長類学会大会 (2016/07, 鹿児島).

Tanaka M, Tanaka H, Hirai H (2017) Genetic structure of a brown lemur hybrid population in Berenty, Madagascar. 50th Anniversary Symposium - Past, Present and Future of Primatology- (2017/01, Inuyama).

#谷瑞樹,北川巨樹,伊藤幸太,BLICKHAN Reinhard,平崎鋭矢,荻原直道 (2016) ニホンザル二足歩行時の脚スティフネスの定量化.第70回日本人類学会大会 (2016/10,新潟).

#時田幸之輔,平崎鋭矢 (2016) アカテタマリン胸・腰神経後枝内側枝の観察.第32回霊長類学会大会 (2016/7,鹿児島).

#時田幸之輔,平崎鋭矢 (2016) 脊髄神経後枝内側枝の比較解剖学.第70回日本人類学会大会 (2016/10, 新潟).

Yamaguchi K, Ito T, Kawaguchi A, Sato T, Watanabe C, Yamamoto K, Ishida H, Kimura R (2016) Genome-wide association study on cephalic form in Japanese. The 13th International Congress of Human Genetics (2016/04, Kyoto).

Wakamori H, Hamada Y (2017) Three dimensional analysis of caudal vertebrae morphology between macaques with similar tail length. 50th Anniversary Symposium - Past, Present and Future of Primatology- (2017/01, Inuyama).


講演

平崎鋭矢 (2016).サルの歩行を何故調べるのか.第29回山口大学共同獣医学部獣医学特別セミナー (2016/10/26,山口).



京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次

 

. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

(研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)


系統発生分野

<研究概要>

東部ユーラシア地域における新第三紀の霊長類進化に関する研究

ミャンマー産オナガザル科化石の研究

高井正成, 西村剛, 江木直子

ミャンマーの中新世〜更新世の地層を対象に霊長類を中心とした哺乳類化石の発掘調査をおこない、テビンガン地域の後期中新世初頭の地層からホミノイド類化石を発見した。現在、詳しい形態解析を行っている。

ユーラシア産大型ヒヒ族化石の研究

西村剛, 高井正成, 伊藤毅(進化形態分野)

更新世東・南ユーラシア産プロサイノセファルス属と西ユーラシア産パラドリコピテクス属の系統学的関係の検討を行った。現生ヒヒ亜族とマカクの顔面頭蓋の外表形状について、幾何学的形態計測法とコンピューターグラフィック技術を用いて比較分析した。その分析で明らかにした両グループの形状差異をもとに、パラドリコピテクス属に属する標本の形態学的特徴を比較検討し、マカク的な形態学的特徴を有していることを明らかにした。

中国南部の更新世霊長類相に関する研究

浅見真生(大学院生), 高井正成

中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の金昌柱教授と張穎奇教授の調査隊に協力して、中国南部の広西壮族自治区の更新世の洞窟堆積物から産出する霊長類化石解析を行った。特に同地域から見つかったマカク類(オナガザル亜科)の化石の下顎第3大臼歯をもとに、幾何学的形態計測法を用いて種レベルの同定を試みている。

東南アジア島嶼域における霊長類の進化に関する研究

Halmi Insani(大学院生), 高井正成

東南アジア島嶼域(インドネシア、フィリピン、マレーシア)における霊長類の進化について研究している。

東部ユーラシア地域における古第三紀の霊長類進化に関する研究

高井正成, 西村剛, 江木直子

ミャンマーのポンダウン地域に広がる中期始新世末の地層から産出する霊長類化石について研究を行っている。


現生霊長類の機能形態学的研究

の音声生理に関する実験行動学的研究

西村剛, 國枝匠, 香田啓貴(認知学習分野)

音声生成運動のサルモデルを確立するため、音声発声のオペラント条件付けを施したニホンザルを対象として、各種の音声行動実験と分析を実施した。オーストリア・ウィーン大学と共同して、ニホンザルの声帯振動モードの機能形態学的分析を実施し、その多様性と制御機序を明らかにした。それらの成果を取りまとめ、今後の研究を展望するために、京都大学理学セミナーハウスで国際シンポジウム「Evolution and Biology of Speech」を開催し、多くの参加者を得た。

ニホンザルの頭骨形状の比較研究

西村剛, 伊藤毅(進化形態分野)

マカクザルの現生種を対象に、CTを用いた頭骨内部構造の解析と幾何学的形態測定を用いた頭骨の解析を行い、頭蓋顔面のモジュール性を明らかにした。


霊長類以外の生物を主な対象とした古生物学的研究

古第三紀哺乳類相の解析

江木直子, 高井正成

古第三紀(6500万年前〜2400万年前)の陸棲脊椎動物相を解析することによって、哺乳類の進化の実態を明らかにすることを目指している。本年度は、ミャンマーのポンダウン層から産出したヒエノドン類(肉歯目)と食肉類の系統分類の検討及び古生物地理学的な考察を行った。

ミャンマー中部における新第三紀哺乳類相の解析

高井正成, 江木直子, 西村剛, 浅見真生(大学院生)

ミャンマーの新第三紀哺乳類相とその進化史の解明を目指し、中新世から更新世に生息していた哺乳類化石群集の古生物学的研究を行っている。本年度は、ミャンマー中部のイラワジ層(テビンガン地域、チャインザウク地域、グウェビン地域)を中心に発掘調査を実施し、霊長類を含む多くの哺乳類化石を発見した。また、ミャンマーの新第三紀哺乳類の変遷に関する日本語総説を執筆した。

霊長類以外の生物を主な対象とした機能形態学的研究

江木直子

アフリカ獣類と霊長類、カンガルーなどの限られた哺乳類に保持されていることが知られている距骨の形態形質について、形態の差異を観察し、系統分類における有用性と関節の可動における機能を検討した。



<研究業績>

原著論文

#Asahara M, Takai M (2016) Estimation of diet in extinct raccoon dog species by a new method using lower molar ratios. Acta Zoologica 98: 292-299. (doi: 10.1111/azo.12179)

Ito T, Nishimura TD (2016) Enigmatic diversity of the maxillary sinus in macaques and its possible role as a spatial compromise in craniofacial modifications. Evolutionary Biology 43(3): 414-426.

#Kondo S, Naitoh M, Matsuno M, Kanazawa E, Takai M (2016) Protuberance or fossa on the lateral surface of the mandible in primates. Annals of Anatomy, 203: 77–84. (http://dx.doi.org/10.1016/j.aanat.2015.02.008)

Nishimura T, Mori F, Hanida S, Kumahata K, Ishikawa S, Samarat K, Miyabe-Nishiwaki T, Hayashi M, Tomonaga M, Suzuki J, Matsuzawa T, Matsuzawa T (2016) Impaired air conditioning within the nasal cavity in flat-faced Homo. PLoS Computational Biology 12(3) e1004807.

Shimada K, Egi N, Tsubamoto T, Maung-Maung, Thaung-Htike, Zin-Maung-Maung-Thein, Nishioka Y, Sonoda T, Takai M (2016) The extinct river shark Glyphis pagoda from the Miocene of Myanmar and a review of the fossil record of the genus Glyphis (Carcharhiniformes: Carcharhinidae). Zootaxa 4161 (2): 237–251. (doi: 10.11646/zootaxa.4161.2.6)

Stidham TA, Tsubamoto T, Zin-Maung-Maung-Thein, Thaung-Htike, Egi N, Nishioka Y, Maung-Maung, Takai M (2016) A night heron (Ciconiiformes, Ardeidae) and a stork (Ciconiidae) from the Pliocene of Myanmar (Burma). Palaeontologia Electronica 19.2.36A: 1-12.

西村剛 (2016) 教育講演 嚥下と話しことばの進化. バイオインテグレーション学会誌 6(1): 27-30.


報告

江木直子(2016) 第32回日本霊長類学会大会(於:鹿児島市)記事 自由集会−5 化石哺乳類研究会:新生代後半のアフリカ・アジアの哺乳動物相の変遷と交流.霊長類研究32: 86-87.


学会発表

Asami M, Takai M (2017) Species identification method for macaque molars: an approach using geometric morphometrics. The 50th anniversary symposium of KUPRI-past, present, future of primatology. (2017/01)

Egi N (2017) Relationships between position of cotylar fossa on the astragalus and its function in the ankle joint. 50th Anniversary Symposium of Kyoto University Primate Research Institute ―Past, Present, and Future of Primatology (2017/01, Inuyama).

Ito T, Nishimura T (2016) Phylogenetic and ecological aspects of craniofacial diversity in macaques. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists. (2016/8, Navy Pier, Chicago, USA.)

Koda H, Kunieda T and Nishimura T (2017) Vocal inhibition enhances to decouple the vocalizations from emotion. The 50th Anniversary Symposium of the Primate Research Institute. Kyoto University Past, Present, and Future of Primatology (2017/01, Inuyama).

Nishimura T, Imai H, Matsuda T (2016) Comparative morphology of the glottis in the hylobatids using a high-resolution MRI. The 85th Annual Meeting of the American Association of Physical Anthropologists. (2016/04, Atlanta Marriott Marquis, Atlanta, GA, USA).

Nishimura T, Imai H, Matsuda T (2016) Comparative morphology of the larynx in the hylobatids using a high-resolution MRI. Joint Meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists. (2016/08, Navy Pier, Chicago, USA).

Nishimura T (2016) Computed fluid dynamics of air conditioning in the nasal passage of chimpanzee. The 2nd Kyoto-Swiss Symposium 2016 . (2016/10, Kyoto University, Kyoto).

Nishimura T (2016) Voice physiology and its flexibility in macaques. SPIRITS Program workshop “Biology and Evolution of Speech” . (2017/02, Kyoto University, Kyoto).

Nishimura TD (2017) Evolution of large papionins Procynocephalus/Paradolichopithecus from the Middle Pliocene and Early Pleistocene of Eurasia. The 50th Anniversary Symposium of the Primate Research Institute. Kyoto University Past, Present, and Future of Primatology (2017/01, Inuyama).

Takai M, Zhang Y, Jin C, Wang W, Kono RT (2017) Changes in the composition of the Pleistocene primate fauna in southern China.50th Anniversary Symposium of Kyoto University Primate Research Institute - Past, Present, and Future of Primatology (2017/01, Inuyama).

Toge A, Kusakabe C, Maciel Valdevino G, Liu J, Nomoto M, Asami M, Mohd Sharif NA, Otsuka R, Amaral RS, Pokharel SS, Nishikawa M, Agetsuma-Yanagihara Y, Murayama M, Agetsuma N(2016) Behavior Monitoring and Genetic Molecular Analysis of Wild Sika Deer. The 5th International Seminar on Biodiversity and Evolution:New Methodologyfor Wildlife Science.( 2016/06, Kyoto)

浅見真生,上遠岳彦 (2016) 都市緑地におけるイエネコ及びアライグマの行動圏と生態.日本哺乳類学会2016年度大会.(2016/09,筑波大学,茨城)

江木直子,高井正成(2016) ミャンマー新第三紀の化石食肉類相の変遷と古生物地理学的特徴.日本霊長類学会 自由集会 「化石哺乳類研究会: 新生代後半のアフリカ・アジアの哺乳動物相の変遷と交流」 (2016/07,鹿児島大学群元キャンパス,鹿児島)

江木直子,鍔本武久,Zin-Maung-Maung-Thein,Thaung-Htike,高井正成 (2017) ミャンマー中部始新世ポンダウン動物相のヒエノドン類(Hyaenodontia, Mammalia)集団の古生物地理学的起源. 日本古生物学会第166回例会(2017/01,東京都新宿区)

#小林諭史, 森本直記, 西村剛, 山田重人, 中務真人 (2016)ヒトとチンパンジーの四肢プロポーション成長比較. 第70回日本人類学会大会 (2016/10, NSG学生総合プラザSTEP, 新潟)

#近藤信太郎,内藤宗孝,高井正成(2017)類人猿に見られた下顎隆起.日本解剖学会大会(2017/3/28-30,長崎).

高井正成(2016)台湾・澎湖動物群とその年代・古環境.第70回日本人類学会大会(2016/10,新潟)

高井正成,タウンタイ,ジンマウンマウンテイン(2016)ミャンマーの後期更新世の大型オナガザル亜科化石.日本古生物学会2016年年会(2016/06/24–26,福井)

高井正成,タウンタイ,ジンマウンマウンテイン(2016)新第三紀後半のミャンマーの陸棲動物相の変化.第32回霊長類学会大会(2016/07/15–17,鹿児島).

#玉川俊広,椎野顯彦,犬伏俊郎,本間智,木村智子,日野広大,新田哲久,牛尾哲敏,重歳憲治,小森優,森川茂廣,仲成幸,江木直子,宇田川潤 (2017) 霊長類の生態と手指構造機能解析.第122回日本解剖学会総会・全国学術集会(2017/03,長崎)

#中務真人, 森本直記, 小林諭史, 西村剛, 荻原直道, 諏訪元 (2016)ラミダス猿人における手根中央関節の形態学的研究.第70回日本人類学会大会 (2016/10, NSG学生総合プラザSTEP, 新潟)

西村剛(2016)嚥下と話しことばの進化〜霊長類の嚥下メカニズムを探る〜.日本薬剤学会第31年会 (2016/05, 長良川国際会議場, 岐阜)

西村剛(2017)ヒトの話しことばとサルの音声.日本音響学会2017年春季研究発表会 (2017/03, 明治大学生田キャンパス, 川崎)

#西村剛, 森本直記, 伊藤毅(2016)ヒヒ族の顔面形状のアロメトリーと系統間差異.第70回日本人類学会大会 (2016/10, NSG学生総合プラザSTEP, 新潟)


講演

西村剛(2016)骨からサルを見てみよう.日本霊長類学会「サルのなぜ?なに?!授業」 (2016/7, 鹿児島市立伊敷中学校, 鹿児島)

西村剛(2016)話しことばの起源と進化.京都大学サマースクール2016 (2016/8, 京都大学, 京都市左京区)

西村剛(2016)霊長類の進化とコミュニケーション.奈良県立奈良青翔中学校講義 (2016/11, 京都大学霊長類研究所, 犬山)