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南日本新聞に屋久島フィールドワーク講座が紹介されました。

南日本新聞 2007年09月03日:朝刊 020頁掲載

サル、シカ、植物、人の4コース/屋久島の森で実習=地元研究者、学生に指導

 屋久島を舞台に活躍する研究者とともに野外実習を体験する「屋久島フィールドワーク講座」が、上屋久町一湊の青少年研修センターで開催された。全国から応募した大学生十五人がサル、シカ、植物、人の四コースに分かれて実習した。一般向けの夜間公開講義もあり、約五十人の町民が聞き入った。

 フィールドワーク講座は屋久島で研究を続けてきた京都大学霊長類学研究所のメンバーが中心となり、地元に貢献しようと企画。屋久島オープンフィールド博物館構想の一環として一九九九年に開講し九回目。今年は八月二十八日までの八日間あり、岐阜大や早稲田大など十四大学の学生が受講した。

 受講生の京都大理学部の綿引和巳さん(20)は「四日間、西部の森でサルを追い続けた。すぐ間近で、野生の動物を見られることにびっくり。自分の存在が消えるほどに、屋久島の森は多様で奥深く感動した」と話した。学生たちは二十七日、各班ごとの調査成果を発表。九人の講師たちがコメントを加えた。

 夜間公開講義は二十三日、同町宮之浦の屋久島離島開発総合センターであり、首都大学東京の村上哲明教授と森林総合研究所の大谷達也主任研究員が講義した。

 村上教授は屋久島産シダ植物オオタニワタリ類について解説。大谷主任研究員は現在、世界自然遺産登録地となっている西部の半山・川原地域が、一九〇〇年から六〇年代にかけてしょうのうや炭焼き、軍用材やパルプ材搬出といった生産活動のため、ほぼ全面的に森林が伐採された経緯と変遷について話した。町民は身近にある貴重な自然をあらためて見直していた。