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澤田晶子が第28回日本霊長類学会にて最優秀ポスター賞を受賞しました。

受賞者:生体保全分野 教務補佐員 澤田晶子

受賞名:日本霊長類学会最優秀ポスター賞

課題名:ニホンザルは毒キノコを忌避しているのか:キノコの属性と採食行動パターン
Do Japanese macaques avoid poisonous mushrooms?: Mushroom properties and behavioral patterns

ニホンザルの主要食物である植物と異なり、単独で点在するキノコは絶対量が少なく、あっという間に食べ尽くされてしまうため、学習のチャンスが極めて少なく、さらには選択を誤ると死の危険さえあるリスクの高い食物である。菌類相の多様性が高い屋久島において、ニホンザル (Macaca fuscata yakui) は何らかの手段で毒キノコを識別して忌避しているのだろうか。本研究では、ニホンザルが食べたキノコ・食べなかったキノコの分子種同定結果を基に、毒キノコ回避の行動パターンを明らかにした。

キノコは屋久島のニホンザルの採食時間のわずか2.2%を占めるにしかすぎなかったが、年間を通じて少なくとも67種 (31属) と非常に多様なキノコを食べていることが判明した。採食時の行動パターンを、ニホンザルがキノコを手に取ったとき・検査 (におう・かじる) したとき・食べたときと段階的に分析したところ、ニホンザルが検査せずにすぐに食べるキノコは毒キノコである割合が低く、途中で採食を止めたキノコは毒キノコである割合が高かった。また、検査行動によって毒キノコを排除できているわけではないことが明らかとなった。

今回の研究から、屋久島のニホンザルは最も多様なキノコを食べる哺乳類であり、キノコに対してある程度の知識を有しているが完全な知識を持っているわけではなく、味覚とあわせてその場で判断し毒キノコを回避している可能性が示された。