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日本霊長類学会第34回大会にて、4名の大学院生・研究員が発表賞を受賞しました

 

 

日本霊長類学会第34回大会にて、4名の大学院生・研究員が発表賞を受賞しました。(2018年7月14日)


(受賞者左から、糸井川壮大、浅見真生、豊田有、若森参、撮影丸橋珠樹先生。)

◎最優秀口頭発表賞
糸井川 壮大 他 (ゲノム進化分野) 
『キツネザル類における苦味受容体TAS2R16の曲鼻猿類特異的変異による機能変化』
〔研究紹介〕本研究では、キツネザル科3種の苦味受容体TAS2R16の機能を比較しました。その結果、葉食傾向の強いワオキツネザルと果実食傾向の強いクロキツネザル、エリマキキツネザルの間で苦味物質に対する応答性に差があることが明らかになりました。また、この種間差を生み出すアミノ酸残基を特定しました。

◎最優秀ポスター発表賞
若森 参 他 (進化形態分野) 
『その「しっぽ」はバランサーになってますか?−尾椎形態比較からみたマカクの尾の機能− 』
〔研究紹介〕サルのしっぽといえば、バランサー機能が注目されます。本研究では、しっぽの長さが同程度の3種のマカク属のサルを対象に、しっぽの骨(尾椎)を計測しました。筋付着部や重心を比較した結果、アカゲザルとアッサムモンキーはバランサー機能があり、ミナミブタオザルではバランサー機能は少ないことを明らかにしました。

◎優秀口頭発表賞
豊田 有 他 (社会進化分野) 
『タイ王国に生息する野生ベニガオザルのオスの交尾戦略と繁殖成功 』
〔研究紹介〕本発表では,タイ王国に生息する野生のベニガオザルを対象に実施した長期野外研究の成果から,オスの交尾戦略と繁殖成功に焦点を絞り報告しました。行動観察の結果,オアルファオスの交尾占有率,交尾機会を共有する連合関係の有無など、オスの交尾戦略には群れ間で明瞭な違いがあることが明らかとなりました。また、マイクロサテライトDNA10座位の分析結果から判定した父子関係と,群れごとのオス間関係の差異を生み出す要因を血縁構造から分析した予備結果を合わせて報告しました。

◎優秀ポスター発表賞
浅見 真生 他 (系統発生分野) 
『現生マカク属下顎第三大臼歯における形態解析に基づく化石遊離歯の種同定 』
〔研究紹介〕アジアからマカクザルの遊離歯化石が多数見つかります。化石歯の種同定する新たな手法を開発する為に、現生種の歯の形態解析を行い分類形質の探索を行いました。歯の咬頭の配置や高さなどが、カニクイザル種群の判定に有効であることを明らかにしました。