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Seed dispersal by Japanese macaques (Macaca fuscata) in western Tokyo, central Japan: a preliminary report

Yamato Tsuji

 野生ニホンザルの種子散布特性(散布される植物の種構成、糞一個当たりの種子数、種子のサイズ)を定量的に評価した研究は、これまで屋久島および東北地方のいくつかの場所から報告されています。前者は暖温帯、後者は冷温帯に属しており、サルによる種子散布特性は、それぞれの植生帯の違いを反映して大きく異なることが分かっています。    本研究では、暖温帯と冷温帯の移行帯に当たる、東京郊外の盆堀林道で集めたニホンザルの糞分析を通じ、彼らの種子散布者としての役割を評価しました。林道に約一年通って集めた52個のサル糞を分析して、中に含まれる種子の1) 種構成、2) 種子数、3) 健全率などを季節ごとに評価しました。  いずれの季節でもほぼ全ての糞から何らかの種子が出現しましたが、とくに秋には多くの種類の種子が見つかりました。高木・低木・ツル植物と、さまざまな生活型の植物の種子がバランスよく出現しました。糞一個あたりの種子の数は平均約350個で、その多くはサルナシでした。他地域と比べて糞一個あたりから出現する植物種数が少なかったのですが、これは調査地に人工林が広がっていること、そしてこの地域のサルが農地を利用している影響だと考えられます。  本研究の結果は、盆掘のニホンザルも、他地域と同様に種子散布者として機能していること、またその散布特性は冷温帯と暖温帯の中間的なものであることを示すものです。

Mammal Study 36: 165-168

I studied the characteristics of seeds within faeces, an important aspect of endozoochorous seed dispersal, in Japanese macaques Macaca fuscata inhabiting western Tokyo, central Japan. We collected faecal samples from 2007 to 2008 (N= 52) and examined the rate of seed occurrence, species/life-form composition, and number of seeds. Seeds were found within faecal samples during every season, but their characteristics changed seasonally: the rate of seed occurrence and the number of plant species within faecal samples were greater in fall, These results suggest that Japanese macaques in western Tokyo act as seed dispersers mainly in fall and that they disperse intact seeds into wider areas within the forest through defecation. During the study period, we observed seeds from a total of 20 plant species, including high tree, vine, shrub, and herbaceous plants, in our samples. We also conducted regional comparisons of the characteristics of defecated seeds in order to address whether regional variations in the diet of the macaques affect their efficacy as seed dispersers, both in terms of quantity and quality.

OCT/7/2011

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