ENGLISH トップ 所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 国際集会 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 教員,職員公募 国際共同事業 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama サイトマップ
トピックス
コラム・連載 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

English

Perception of Emergent Configurations in Humans (Homo sapiens) and Chimpanzees (Pan troglodytes)

Kazuhiro Goto, Tomoko Imura, & Masaki Tomonaga

後藤和宏、伊村知子、友永雅己

「全体は部分の総和とは異なる」というのは、全体には部分の集まりには含まれない非加算的な性質があることを意味するゲシュタルト心理学の基本概念である。ヒトの知覚様式を考える上で、この全体の非加算性(創発性とも言われる)が非常に重要であるにもかかわらず、創発性の知覚に関する比較研究はほとんどない。  私たちは、標的検出課題を用いてヒトとチンパンジーにおける創発的な形態の知覚を検討した。課題は複数の同じ妨害刺激の中から異なる1つの刺激を標的刺激として検出するものだった。標的検出の成績は、標的刺激と妨害刺激だけが呈示される文脈なし条件、それらに調和する文脈が付加される条件、調和しない文脈が付加される条件の3つの文脈条件で比較された。これらの文脈は、それ自体情報価を持たなかったが、調和する文脈は、標的刺激および妨害刺激と組み合わさることで新たな形態を創発した。調和しない文脈は、標的刺激および妨害刺激が文脈と組み合わさっても新たな形態を創発しなかった。  ヒト同様に、チンパンジーでも、調和する文脈の付加により標的検出が容易になり、調和しない文脈の付加は標的検出を困難にすることが明らかになった。さらに、どちらの種でも、調和する文脈上に呈示された標的は並列探索によって検出されるのに対し、調和しない文脈上に呈示された標的は逐次探索によって検出されることが明らかになった。これらの結果は、ヒト同様に、チンパンジーが、部分同士のある組み合わせにより生じる新たな形態を知覚し、そのような創発的特徴を前注意的に処理していることが示唆している。  今後、本研究によって確立された方法を用いて、創発的な形態の知覚に関する系統発生的な起源を明らかにするための比較研究の進展が期待される。本研究は京都大学霊長類研究所共同利用研究の成果である。

Journal of Experimental Psychology: Animal Behavior Processes, Published online DOI: 10.1037/a0026899

We examined the perceptions of emergent configurations in humans and chimpanzees using a target localization task. The stimulus display consisted of a target placed among multiple identical distractors. The target and distractors were presented either solely, within congruent contexts in which salient configurations emerge, or within incongruent contexts in which salient configurations do not emerge. We found that congruent contexts had similar facilitative effects on target localization by humans and chimpanzees, whereas similar disruptive effects emerged when the stimuli were presented within incongruent contexts. When display size was manipulated, targets under the congruent-context condition were localized in a parallel manner, but those under the no-context and incongruent-context conditions were localized in a serial manner by both species. These results suggest that both humans and chimpanzees perceive emergent configurations when targets and distractors are presented within certain congruent contexts and that they process such emergent configurations preattentively. Keywords: Gestalt, emergent features, configurations, wholes, chimpanzees

FEB/17/2012

Copyright(C) 2012 PRI ().