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The First archaic Homo from Taiwan

張鈞翔、海部陽介、高井正成、河野礼子、Rainer Grün、松浦秀治、Les Kinsley、林良恭

 台湾西方沖の澎湖(ポンフー)海峡でみつかった原始的な特徴をもつ古代人の下顎骨の化石について報告する。今回発見された台湾のヒト属の化石「澎湖1号」は、澎湖海峡で漁師の網にかかっていた大量の動物化石の中に含まれていたものである。澎湖人骨の年代は技術的な問題から直接計測することはできなかったが、共産するハイエナ類などの動物化石の出現時期と、海水面が下がって澎湖海峡が地上に出現していたと考えられる寒冷期のタイミングを会わせて考えると、古くとも45万年前をさかのぼらず、おそらく19万年前より新しいと推測された。  原人以降の人類進化過程では、歯や顎が繊細化していくことが知られているが、澎湖1号は、約80万年前のジャワ原人や75〜40万年前の北京原人よりも頑丈な顎と歯を持ち、これらのグループの子孫とは考えられない。これまで知られているアジアの人類化石と比較したところ、中国東部の和県(ホーシェン)で発見されていた更新世中期(約40万年前)のヒト属(和県人)のものと形態的によく似ていることが判明した。澎湖人はインドネシアのジャワ原人・フローレス原人、中国の北京原人のいずれとも異なる特徴を持っているので、将来的にはアジアで発見された「第4の原人」として位置づけられる可能性が高い。  中国北部などでは、30万年前頃までに、原人より進歩的な旧人が現れていたが、本発見によりアジア東南部に別の原人集団が生き残っていた可能性が高い。アジアにおける古代型人類の多様性と、その進化史の複雑さを示すものである。

Nature Communications, 6:6037, DOI: 10.1038/ncomms7037

Recent studies of an increasing number of hominin fossils highlight regional and chronological diversities of archaic Homo in the Pleistocene of eastern Asia. However, such a realization is still based on limited geographical occurrences mainly from Indonesia, China and Russian Altai. Here we describe a newly discovered archaic Homo mandible from Taiwan (Penghu 1), which further increases the diversity of Pleistocene Asian hominins. Penghu 1 revealed an unexpectedly late survival (younger than 450 but most likely 190–10 thousand years ago) of robust, apparently primitive dentognathic morphology in the periphery of the continent, which is unknown among the penecontemporaneous fossil records from other regions of Asia except for the mid-Middle Pleistocene Homo from Hexian, Eastern China. Such patterns of geographic trait distribution cannot be simply explained by clinal geographic variation of Homo erectus between northern China and Java, and suggests survival of multiple evolutionary lineages among archaic hominins before the arrival of modern humans in the region.


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