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マカクの種間雑種における上顎洞変異:顔面頭蓋の空洞化に寄与する遺伝的基盤に関する示唆

伊藤毅,川本芳,濱田穣,西村剛

要約

ヒトを含め多くの脊椎動物は顔の中に副鼻腔と呼ばれる空洞構造物を有する.副鼻腔には顕著な種間変異が存在するが,その進化的意義についてコンセンサスは得られていない.近年では,副鼻腔に何ら機能的意義は無く,その形態変異は顔面頭蓋の構造変化によって受動的に生じたと考えられている.本研究は,タイワンザルとニホンザルの種間雑種における形態変異パターンを副鼻腔と顔面頭蓋とで比較することにより,両形質間の遺伝的・発生的統合性について検討した.結果,顔面頭蓋は相加的に遺伝し,例えば雑種第一代と推測される個体は両親種の中間形を示した.一方,副鼻腔は非相加的に遺伝し,つまり雑種個体の副鼻腔は交雑度の程度に関わらずタイワンザル同様に大きいことが分かった(一方,ニホンザルは相対的に小さな副鼻腔を持つ).この結果は,副鼻腔が顔面頭蓋とは独立の遺伝的・発生的基盤を持つことを示唆する.霊長類における副鼻腔の種間多様性の少なくとも一部は,顔面頭蓋の構造変化の受動的副産物ではなく,副鼻腔自体を支配する遺伝子の進化によって形成されたと考えられる.

The Linnean Society of London, Biological Journal of the Linnean Society, 2015, 115, 333-347.

 DOI: 10.1111/bij.12528

http://onlinelibrary.wiley.com/advanced/search/results?articleDoi=10.1111/bij.12528&scope=allContent&start=1&resultsPerPage=20

 

MAY/1/2015