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A new method of walking rehabilitation using cognitive tasks in an adult chimpanzee (Pan troglodytes) with a disability: a case study
Yoko Sakuraba, Masaki Tomonaga, Misato Hayashi
要旨

後天的身体障害をもつ動物における長期的なケアやリハビリテーション(以下リハビリ)は,福祉の観点から重要にも関わらず研究は少ない.京都大学霊長類研究所には,急性横断性脊髄炎を発症したレオというオトナオスのチンパンジーが飼育されている.彼は寝たきりなったが,その後筋力と上肢の機能が回復し,動き回ることができるようになったが,両後肢にはまだ障害が残っている.本研究ではレオに認知課題を利用した歩行リハビリの導入を試みた.認知課題が提示されるタッチモニターと報酬が提示されるフィーダーを約2m離して設置した.当初タッチモニターを怖がる様子が観察されたが,馴致や装置の調整によってモニターとフィーダーの間を歩行するようになった.さらに1日のリハビリ時間を制限し,自動的にモニターに課題が提示されるようにすると,その場にスタッフがいない場合でもレオは自発的にリハビリを始めるようになった.リハビリがない日とある日の午後2時間について分析すると,移動距離が136.7mから506.3mに長くなり,歩行の割合が1.2%から27.2%に増加していた.本研究は事例研究ではあるが,認知課題が身体障害をもつチンパンジーにおいて,リハビリと福祉を向上させることに役立つことを示せただろう.
書誌情報

Primates First online: 05 May 2016
URL: http://link.springer.com/article/10.1007/s10329-016-0541-3
DOI: 10.1007/s10329-016-0541-3
Video clip
http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/en/publication/YokoSakuraba/Sakuraba2016-primates.html

2016/05/18 Primate Research Institute