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ベンガルスローロリスにおける核小体形成部位の高変異性
Baicharoen S、平井百合子、Srikulnath K、Kongprom U、平井啓久*
概要

スローロリスは分類が難しい種複合体のひとつとして知られています。そのため進化的系統や種の確認において遺伝的指標が必要とされます。今回我々はベンガルスローロリスの核小体形成部位をrDNAと銀染色を用いて解析し、その変異性が極めて高いことを明らかにしました。rDNAの18座位のうち8座位が半安定局在性を示し、10座位が不安定局在性を示しました。半安定局在性はrDNAの存在部位でときどきの「ある/なし」を示す変異で、不安定局在性は個体間の変異を示すものです。これらの局在性の変異は、rDNAの存在部位における非相同染色体間によるゲノム分散機構が引き起こしたと推測されます。このような高い遺伝的変異は種の分類や保全を考慮する場合に極めて有効です。

書誌情報

Cytogenetic and Genome Research, July 11, 2016 (DOI: 10.1159/000449145)
2016/09/23 Primate Research Institute