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Genetic diversity within and among gelada (Theropithecus gelada) populations based on mitochondrial DNA analysis
Takayoshi Shotake, Weerachai Saijuntha, Takeshi Agatsuma and Yoshi Kawamoto
概要

エチオピア南北高原に生息するゲラダ7集団内間の遺伝的特徴を、ミトコンドリアDNA変異を標識にして調べた。森明雄氏が見出した南高原のゲラダは、北高原のものと大きく遺伝的に分化していた。北高原で報告されている2亜種(Theropithecus gelada gelada)と (T. g. obuscurus) との遺伝的分化を比較すると、北の2亜種間は約250000年前の分化、南北高原間では約400000年前と推定された。南北高原の遺伝的分化はマントヒヒとアヌビスヒヒの差と同等であることが解り、南高原のゲラダは亜種にするべきと提唱された。不思議なことに南高原のゲラダは、青ナイル水域よりもはるかに距離が遠い、セミエン山岳地帯のゲラダに遺伝的にも形態(毛色)的にも似ていることが示唆された。この奇妙な現象からゲラダは複雑な種分化の歴史をもつと推察され、更なる多方面からの調査研究の必要性が提起された。

Minimum spanning haplotype network constructed using Network 4.6.1.0 based on the median-joining algorithm. The symbol ♂ indicates adult or young males. The sizes of circles are proportional to the numbers of haplotypes.
書誌情報

Anthropological Science
Published online 29 September 2016
in J-STAGE (www.jstage.jst.go.jp) DOI: 10.1537/ase.160717
or
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ase/advpub/0/advpub_160717/_pdf

 

2016/10/05 Primate Research Institute