ENGLISH トップ 所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 国際集会 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 教員,職員公募 国際共同事業 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama サイトマップ
トピックス
コラム・連載 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

English

コモンマーモセットのフェロモン受容体遺伝子(V1R)の進化
守屋敬子、早川卓志、鈴木彦有、山岸公子、二階堂雅人
概要

フェロモン受容体であるV1R遺伝子のレパートリーを、オリジナルのバイオインフォマティクス(生物情報学)の解析手法をもちいて、様々な霊長類のゲノムから明らかにしました。その結果、曲鼻猿類(キツネザルやガラゴの仲間)やメガネザルではV1R遺伝子がおよそ数十〜百個あるのに対し、狭鼻猿(私たちヒト、類人猿、旧世界ザル)ではわずかゼロ個〜数個しかありませんでした。進化系統的にヒトと曲鼻猿の「中間」に位置する新世界ザルであるコモンマーモセットは、V1R遺伝子の個数も中間的で、7個、持っていました。組織学的な解析の結果、これら7個のV1R遺伝子のうち、進化的に新しく現れたV1R遺伝子は、フェロモン受容の器官と考えられている鋤鼻器特異的に発現していましたが、その他のV1R遺伝子は鋤鼻器以外にも全身に発現していました。狭鼻猿類では鋤鼻器は退化しています。本研究では、新世界ザルにおけるV1R遺伝子の進化が明らかになったともに、なぜ狭鼻猿類は数個のV1R遺伝子を「残しているのか」という謎に、新たな視点が得られました。
(※本研究は霊長類研究所との共同利用研究の成果です。)

書誌情報

Gene 642: 343-353 (2018)
https://doi.org/10.1016/j.gene.2017.11.048
2017/12/07 Primate Research Institute