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野生ボノボにおける子の父性分析、および隣接3集団の血縁構造
石塚真太郎,川本芳,坂巻哲也,徳山奈帆子,戸田和弥,岡村弘樹,古市剛史
概要

 ボノボはオス間の争いが比較的穏やかな霊長類種です。最も近縁なチンパンジーと比べてみても、集団内のオス間の攻撃交渉頻度は低く、チンパンジーで見られるような、他集団のオスに対するリンチも見られません。これらの行動パターンから、ボノボでは比較的順位の低いオスでも繁殖の機会を得ていることや、集団が異なるオスとも血縁関係が存在することなどが予想されてきました。しかしながら、それらを実証する研究はほとんど行われてきませんでした。

 そこで我々はコンゴ民主共和国ルオー学術保護区ワンバ村周辺に生息する隣接3集団の野生ボノボを対象に、非侵襲的に採取したDNA試料を用いて、子の父性分析、および集団内外の個体間血縁度の推定を行いました。父性分析の結果、17頭中少なくとも9頭が第一位オスの子であることが分かりました。第一位オスの高い繁殖成功には、その母親からの強いサポートなどが関係していると考えられます。また、集団内のオス間の血縁は他集団のオスとの血縁よりも強くなっていることが分かりました。この結果はチンパンジーを対象とした先行研究の結果とも共通しています。ボノボとチンパンジーで大きく異なる他集団のオスに対する攻撃性は、両種で異なるメスの社会的地位など、血縁とは別の要因で説明できると考えられます。
書誌情報

Royal Society Open Science Published 31 January 2018.
DOI: 10.1098/rsos.171006
http://rsos.royalsocietypublishing.org/content/5/1/171006

 

2018/02/01 Primate Research Institute