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二次林・植林混合林におけるジャワルトン (Trachypithecus auratus) の食性−植生並びにフェノロジーの影響−
辻大和、三谷雅純、Kanthi Arum Widayati、Bambang Suryobroto、渡邊邦夫
要旨:

インドネシア・西ジャワ州パガンダラン自然保護区に生息するジャワルトン (Trachypithecus auratus) の食性の季節変化について、とくに森林植生およびフェノロジーとの関連性に着目して調べた。人慣れしたルトン1群を対象に、16か月にわたる断続的な調査を行った。ルトンは85樹種・164品目(葉、果実、花など)を採食した。年間採食割合が1%を超えた主要採食品目は20で、彼らの採食は比較的少数の樹種で占められていた。採食割合と樹冠体積の間には正の相関がみられ、ルトンは基本的には生息地内に多く生えている樹種を食物としていることがわかったが、マメ科、クワ科など一部の樹種は、樹冠の大きさに関わらず選択的に利用された。若葉の年間採食割合は69.9%と高かったものの、季節的には果実(未熟、成熟)が良く採食された。葉の採食割合の高さは、他地域のジャワルトンや同属他種でも知られている。カテゴリレベルの解析では、未熟果実の採食割合は、そのフェノロジースコア(利用可能性の指標)と正の相関が見られたが、他の部位に関してはフェノロジースコアとの関連は見られなかった。これに対して種レベルの解析では、主要食物3種について、採食割合とそのフェノロジースコアとの間に有意な相関が見られた。本研究は、パガンダランのルトンの食物構成は植生によって、食性の季節変化は主要食物の利用可能性に応じて決まることを示唆する。

Vitex pubescens. の果実/種子を採食するジャワルトン (Trachypithecus auratus) の成獣メス
書誌情報

Mammalian Biology Volume 98, September 2019, Pages 80-90
https://doi.org/10.1016/j.mambio.2019.08.001

 

2019/09/03 Primate Research Institute