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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-004

テングザルの社会進化への環境要因の影響評価:川辺林とマングローブ林の比較から

報告者:松田 一希

期間:2011/02/10 - 2011/03/27

テングザルは,川沿いの様々な植生に適応している霊長類種であり,環境要因が霊長類の生態・社会進化にどのように影響するのかを解き明かすのに適した種である.マングローブ林に高密度に生息する,テングザルの半餌付け群では,単雄群のオス交代の際に子殺しが報告されているが,自然群ではそれが観察されていない。これは環境要因(餌資源量と捕食圧)と、それに伴うテングザルの生息密度が,本種の単雄群と全雄群の社会関係のバランスに強い影響を及ぼし得ることを示唆している.テングザルの生息環境の中でも,最も動植物の多様性に富む川辺林と,それが最も低いマングローブ林に生息する本種の生態・社会を比較することで、その社会進化に環境要因が及ぼす影響を評価するために、野外調査を行う必要があった.

申請者は,2011年2月〜3月にマレーシアへ渡航し研究活動を行った.共同研究を行っている,サバ大学と野生生物局を訪問して,今後の研究についての打ち合わせを行った後に,スカウ村で野外調査を行った.継続的な調査を展開しているマナングル川流域に生息するテングザルの観察と、植物フェノロジーの調査を行った.また,スカウ村より20kmほど下流域に位置するアバイ村を中心として,マングローブ林に生息するテングザルの観察も行った.マングローブ林は,川辺林に比べると極端に植物多様性が低く,実際にテングザルの採食する植物種数も川辺林に比べて10分の1以下であった.また,マングローブ林におけるテングザルのハレム群間の距離は、川辺林に比べて短いことが多く,環境要因の違いが,群れ間関係に与える影響が示唆される。野外調査と平行して、サバ大学の卒論生と博士課程の学生の論文指導なども現地で行った。


Nipah forest along the Kinabatangan River


Infant proboscis monkey in the mangrove forest

AS-HOPE Project<>