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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-G013

DNAを用いたWhite-headed langurの調査

報告者:宮澤 悠

期間:2011/03/11 - 2011/03/18

コロブス亜科(Colobinae)霊長類はほとんどの種が葉食であり、セルロースを分解するために反芻動物様の胃とバクテリアを有している。コロブス亜科における葉食の進化的要因を探るための一つのアプローチとして、それらの消化器官内のバクテリア環境とそれ以外の霊長類のバクテリア環境とを比較する方法が考えられる。
派遣者はコロブス亜科霊長類のDNAと彼らが採食する植物のDNAデータを得るため、中国北京大学崇左生物多様性研究所において、white-headed langur (Trachypithecus leucocephalus)の糞とそのハビタットに生息する植物の調査を行った。

 white-headed langurはIUCNレッドリストで絶滅危惧IA類に分類され、北京大学Pan Wenshi教授らのグループらによって保全活動が行われている霊長類である。今回、崇左生物多様性研究所研究敷地内数haにおいて4日間、White-headed langurを直接観察すると共に糞と環境植物の採集を行った。その結果、幼体のものも含むwhite-headed langur29個体分の糞と、41種類の植物を収集することができた。これらのサンプルによって、前述の問題に取り組むことが可能となった。また、以上の崇左でのフィールド調査に加え、北京並びに上海において連携研究室とのセミナーに参加した。北京大学(北京)ではユキヒョウの保護活動などの保全生態学、中国科学院(上海)ではヒト、チンパンジー、マカクの脳におけるトランスクリプトームに関する研究の紹介であった。どちらも報告者にとって大変刺激となるものであると同時に、中国での生物学研究の一端を知ることができ、今後の研究の参考となるものであった。


北京大学西門


崇左生物多様性研究所



崇左のカルスト


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