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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-024

ニホンザルの体サイズと消化能力の検証

報告者:澤田 晶子

期間:2011/5/9 - 2011/6/5

 霊長類研究所では栄養生理学に関する助言を受けられる機会が限られていることから、専門家のもとで活発な議論を交わし論文をまとめるため、今回の派遣を必要とした。Marcus Clauss博士は栄養生理学の専門家で、これまでにゾウ、キリン、サイ、カバ、ウマをはじめとする数多くの有蹄類を対象に研究されてきたことから、専門的助言を受けるには最適な人物であった。また、霊長類の体重と採食生態に関するレビューも発表されていることから霊長類学においても造詣が深く、共著者になってもらったことで論文の質が飛躍的に上がった。

 哺乳類全般において、体の大きな動物ほど消化能力が高いと考えられてきたが、申請者が性年齢の異なるニホンザルを対象におこなった実験では、体サイズと消化能力には関連性がみられなかった。このような結果に至った要因について、Marcus Clauss博士 (チューリッヒ大学・Clinic for Zoo Animals, Exotic Pets and Wildlife) から専門的助言を仰ぎ、論文にまとめるため、AS-HOPEによる派遣を必要とした。 Clauss博士グループは、これまでにゾウ、キリン、サイ、カバ、ウマ等の有蹄類を対象に体サイズと消化能力の関係を検証してきた。未発表データおよび現在査読中の論文データを見もらい、ニホンザルと同様の傾向が他の哺乳類でも見られることを確認した。また、ニホンザルにおいて、体サイズは消化能力に影響を及ぼさなかったが、通過時間(体内で食物を消化する時間) コドモとオトナで異なるパターンを示した。Clauss博士に共著者になってもらうことで、腸の蠕動やメタン菌の存在量など、これまでの霊長類学では着眼されてこなかった栄養生理学的要因について言及した新しい研究となった。滞在期間中にまとめた論文を近日中に投稿する予定である。

AS-HOPE Project<>