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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-027

飼育霊長類の動物福祉にかんする比較認知科学的取り組みの調査と国際エンリッチメント会議への参加

報告者:小倉 匡俊

期間:2011/8/12 - 2011/8/27

 飼育下の野生動物の福祉に対して配慮することは、動物の飼育に関係する者の果たすべき責務である。日本でも近年は飼育野生動物の福祉に配慮し、環境エンリッチメントにも積極的に取り組んでいる動物飼育施設が増えてきている。しかし、その元となる知見の多くを海外の飼育施設に頼っているのが現状であり、特に研究としての動物福祉の取り組みについて海外の実例に触れることは今後の研究を推進する上で大いに役立つと考えられる。さらに最近では霊長類の飼育施設に比較認知科学の知見を応用した環境エンリッチメントを導入する施設があらわれてきている。こうした施設での環境エンリッチメントの取り組みは、飼育霊長類の福祉に配慮するうえで貴重な知見である。そこで申請者は動物福祉にかんする国際学会への参加と研究発表、および動物飼育施設の視察をおこない、比較認知科学の知見に基づいた動物福祉の取り組みについての情報収集をおこなった。

 動画呈示を用いた環境エンリッチメントの評価と環境に求める要因の検討について飼育ニホンザルを対象としておこなった研究の成果を、オレゴン州ポートランドで開催された第10回国際エンリッチメント会議にて口頭発表した。主に動物園動物を対象に動物福祉の実践的取り組みをおこなう研究者と飼育担当者が主に集う学会であり、申請者の発表に対して活発な意見交換をおこなうことができた。  学会の前後には、オレゴン国立霊長類研究センター、ウッドランドパーク動物園、オレゴン動物園、サンディエゴ動物園、サンディエゴサファリ、ロサンゼルス動物園を視察し、動物飼育施設での霊長類に対する動物福祉の配慮における比較認知科学の知見の応用について情報収集をおこなった。各飼育施設に共通して、環境エンリッチメントやトレーニングの実施をつうじて動物福祉への配慮を精力的におこなっており、充実したプログラムを構築していた。


Presentation


Gorillas SanDiegoZoo

AS-HOPE Project<>