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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-028

ボルネオ島におけるカワウソ類の生態・行動に関する研究における野外調査のため

報告者:小林 俊介

期間:2011/9/6 - 2011/12/2

 生態系の保全にとって上位捕食者の存在が大きな役割を果たすことはこれまで示されてきた。その一方で、研究の困難さからそれらの動物種の研究は中々進まずにいる。アジア圏に生息するカワウソ類についても、河川生態系の上位捕食者として水系の生態系の健全性を保つのに大きな寄与があるものと考えられるのにも関わらず、これまで野外での研究例はほとんど知られていない。今回の派遣では、その中でも特にカワウソ類の研究に関する報告が一切ないボルネオ島サバ州で、主にコツメカワウソ、ビロードカワウソに関する研究をすることによって、現在全世界的に大きなトピックとなっている生態系の保全、生物多様性の保全に貢献するべく、野外調査を行うことを目的とした。

 カビリ・セピロク保存林においてカワウソ類に関する研究を行った。調査地にはコツメカワウソ・ビロードカワウソの2種が同所的に生息しており、派遣者自身も実際にコツメカワウソ・ビロードカワウソあわせて10回程度出会う機会を得た。研究方法としては主にカメラトラップを用いた行動の記録を行い、コツメカワウソのビデオが約120本、ビロードカワウソのビデオが20本得られた。これらのトラップは主にカワウソのフン場の周辺にしかけ、結果としてカワウソのフン場でのマーキング行動などの貴重な映像を記録することができた。今後の分析によって、種による行動の違いや、臭いを用いたコミュニケーションなどについて迫っていくことが出来ると考えている。
 また、コツメカワウソについてフンサンプルを採集し、内容物分析をすることによって、彼らの食性に迫ることを目指した。先行研究と同様の結果ではあるが、彼らがカニに依存した食性を持っていることが明らかになりつつある。


カメラトラップの整備


拾ったフンを洗う


増水した河川でセンサス

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