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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-MA02

マレーシア・サバ州の自然保護区における野生動物研究研修

報告者:水口 大輔

期間:2011/6/17 - 2011/7/1

ボルネオ島の北東部に位置するマレーシア・サバ州には、低地の熱帯雨林から、かつては氷河が存在した標高4000mを越えるキナバル山に至る、非常に多様な自然環境が存在し、様々な野生動物が生息している。特に、サバ州法によって設立されたサバ財団が管理運営する、ダナムバレー、マリアウベイスン、インバックキャニオンの3つの自然保護区には、ボルネオでも数少ない貴重な自然環境と野生動物が残されており、保全のための研究が求められている。今回は特に研究が遅れているマリアウベイスン自然保護区とインバックキャニオン自然保護区での野生動物研究を推進するため、両保護区やキナバル自然公園で野生動物研究に関するフィールド研修を行うとともに、京都大学霊長類研究所とサバ財団およびサバ州野生生物局との研究協力協定締結式、およびその記念ワークショップに参加することを目的とした。

 キナバル自然公園では、ヤマツパイやメグロメジロ等の動物が観察された他、熱帯林から灌木帯、岩山へと標高による植生・景観の変化も見ることができた。また頂上付近(標高約4,000m)の岩面においては、氷河の浸食作用による擦痕も確認された。 インバックキャニオン自然保護区およびマリアウベイスン自然保護区では、フルーツバット、ムササビ、シベット、テナガザル、サンバーなど多種多様な動物が観察された他、バンテンやゾウ、ヒゲイノシシなど大型動物の糞や足跡も見つかった。実際に保全研究を行う際には、動物の直接観察だけでなく、このようなフィールドサインも生物の生態情報を得る上で貴重な手がかりになると考えられる。 また、京都大学霊長類研究所とサバ財団およびサバ州野生生物局との研究協力協定締結式に参加した。その記念ワークショップではグループディスカッションに参加し、研究者だけでなく様々な分野の専門家とともに、自然保護区の管理方法や今後について議論を深めた。

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