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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-MA07

マレーシア・サバ州の自然保護区における野生動物研究研修

報告者:澤栗 秀太

期間:2011/6/20 - 2011/7/1

ボルネオ島の北東部に位置するマレーシア・サバ州には、低地の熱帯雨林から、かつては氷河が存在した標高4000mを越えるキナバル山に至る、非常に多様な自然環境が存在し、様々な野生動物が生息している。特に、サバ州法によって設立されたサバ財団が管理運営する、ダナムバレー、マリアウベイスン、インバックキャニオンの3つの自然保護区には、ボルネオでも数少ない貴重な自然環境と野生動物が残されており、保全のための研究が求められている。この渡航計画は、サバ財団の要請を受けて、特に研究が遅れているマリアウベイスン自然保護区とインバックキャニオン自然保護区での野生動物研究を推進するために、両保護区で野生動物研究に関するフィールド研修を行うとともに、京都大学霊長類研究所とサバ財団およびサバ州野生生物局との研究協力協定締結式、およびその記念ワークショップに参加することを目的とした。今回の事業により、昨年に自身が訪問した野外調査地であるムドゥマライ国立公園とは異なる自然環境やそこに生息する動物を観察することで、マレーシア・サバ州の自然保護区に関する知識や経験を養うとともに、得た経験を今後の研究に活かす必要があるため渡航した。

インバックキャニオン自然保護区(6/22〜6/23)では、カワトンボ1種を含むトンボやチョウ数種、立派な板根を持つ大木やシメコロシノキ等の植物を確認したが、動物はほとんど見られなかった。同保護区のキャンプから徒歩5分の場所にある結実木では、朝方及び夕方から夜間にかけて、ミスジパームシベット、ビントロング、フルーツコウモリ、サイチョウを含む鳥類数種を観察出来た。ここではホタルも観察出来たが、日本のものとは異なり、点灯時間が短いものや、一度に明滅を7〜8回繰り返すものがあった。同保護区内にあるBukit Buruang(「クマ場」の意)への道中では、ミュラーテナガザル、マレーグマの野犬の様な鳴き声と巣穴と思われる空洞を確認した。また、マメジカのものと思われる糞塊を1つ確認した。マリアウベイスン自然保護区(6/25〜6/27)では、アガティス・キャンプへ向かう車中で、バンテンとゾウの糞やコモンパームシベットの足跡を確認した。アガティス・キャンプからネペンテス・キャンプの道中(6/25)では、アガティスの木・実・白い樹脂の塊、トビトカゲ(背側は苔の生えた樹皮の様な模様で、腹側はオレンジ色で左右に4本ずつ太い黒線が入っている)、模様・大きさ・毛の有無などが異なるウツボカズラ数種を確認した。ネペンテス・キャンプからジンセン・キャンプの道中(6/26)では、ヒース林から熱帯林に一変するところがあった。また、3次元の巣を作るクモを確認した。マリアウ滝の水の色は紅茶様であった。ジンセン・キャンプではボルネオコビトリスを観察した。ジンセン・キャンプからアガティス・キャンプの道中(6/27)では、葉に擬態したチョウ/ガを確認した。下山後のナイトドライブでは、コモンパームシベット、ミスジパームシベット、ハクビシン、サンバーを確認した。クリアス川(6/30)のクルーズではテングザルやリーフモンキーを観察出来た。

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