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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-032

ブータンにおける自然と人々のかかわり〜フィールド調査ならびに研究打合せ

報告者:山本 真也

期間:2012/8/25 - 2012/9/2

申請者はこれまで、チンパンジーとボノボを主対象に、共感・利他・協力といった社会行動の進化について研究してきた。これらの研究から、ヒトの特異性が浮き上がるとともに、社会的・生態的要因の影響が明らかになってきた。本研究では、対象をヒトに移し、ヒトに特徴的な協力行動にたいする集団の文化差・異なる周辺環境・社会システムの影響を明らかにする。欧米・日本・中国などでの比較研究が近年盛んにおこなわれているが、それぞれを一集団とみなすにはあまりにも国の規模が大きい。ブータンは九州ほどの面積(38,394?)に島根県ほどの人口(約70万人)なので焦点が絞りやすい。また、敬虔なチベット仏教国・中国とインドに囲まれた小国・厳しい自然環境といった特殊な文化的・社会的・生態的環境は共感・利他・協力にも大きく影響を与えていると予測される。今回の調査では、これらの予備的データを集めるとともに、現地対応機関との協議を踏まえ今後の研究方針を策定する。環境・社会・心理の相互作用を幅広い視点で解明する研究へとつなげたい。

京大-ブータン友好プログラム第9隊として、ハ・プナカ・ワンデュポダン・ティンプー・パロを訪れた。主な訪問地のひとつであるハでは、Lower Secondary SchoolとHigherSecondary School(日本での小中・中高に相当)を訪問し、授業見学をするとともに、生徒・教師・校長との対話・情報交換をおこなった。ブータンでは国語であるゾンカ語の授業以外は英語でおこなわれているため、小学生でも英語をしゃべることができる。日々の暮らし・学校生活について、直接生の声を聞く貴重な機会を得た。また、ハでは2011年9月に地震をうけた被災地の様子を視察した。ブータンはコミュニティーの結束が強く助け合い社会を築いている半面、防災意識の低さが問題ともなっているようだ。政府・地域のそれぞれが主導する復興計画についてインタビューなどを通じて情報収集した。自然とともに生きる人々の様子から、震災後の日本が学ぶ点も多い。ティンプーでは、王立ブータン研究所・地質鉱山局・王立自然保護協会・JICAを訪問し、それぞれの所長と会談・意見交換をおこなった。とくに王立ブータン研究所では、所長であるDashoKarma Ura氏と1時間40分に渡る対談を実現し、ブータンの国民総幸福・自然観・宗教観について貴重な話を聞くことができた。これら対談はすべてビデオに記録できたので、後日テープを起こし、対談録として公表し、先方にも還元することを予定している。


Haaの小学校にて


王立ブータン研究所にてダショー・カルマ・ウラ氏と

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