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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-037

タイとラオスにおける、近縁種マカクの形態的認知特徴の比較と生態学的棲み分けに関する調査

報告者:若森 参

期間:2012/10/18 - 2013/1/27

 報告者が今回の研究でターゲットとした近縁種マカクは、アカゲザル(Macaca mulatta)、キタブタオザル(Macaca leonina)、カニクイザル(Macaca fascicularis)の3種で、日本国内で野生群を観察することができない。一方、タイ王国ではこの3種が生息している。さらにこれらの種は、寺院や遺跡において参拝者や観光客により餌付けされているため、個体数が多く、対象動物が比較的人馴れしているために、近距離で近縁種マカクを観察することが可能である。  またラオスには、マカクが5種いるとされているが、国土が南北に長く、地形も岩崖、森林、二次林と様々である。そのような環境でのマカクを中心とした霊長類の分布と他の哺乳類の分布状況を調査することが目的であった。  

 タイとラオスのそれぞれで異なる調査をしたため、2つに分けて記す。

1、タイでは、4か所で、上記マカク3種の個体群を対象に、それぞれの種の顔面と尾臀部の形態的特徴と、社会行動での利用の仕方について、年齢、性別ごとにビデオ撮影を行い、種間比較を行った。認知的特徴については、特に顔面の表情に注目し、各種の代表的な表情の写真とビデオ撮影を行った。その結果、キタブタオザルでは、種特有のパッキング(対象に向けて顎を上げて唇を突き出す動き)が見られ、その際に顔面の表皮や毛の配色の特徴が生かされる動きになっていること、対象へ50メートルほど離れた距離でも頻繁に見られるということが注目された。

2、ラオスでは、主要な道路沿いに、霊長類とその他の哺乳類についてインタビューに基づく分布調査を行った。調査地は、南から北へ、北緯20°19.276’から北緯14°19.432’までのマイクロハビタットの変化に富む所であった。インタビューは、GPSで緯度経度を記録し、写真付の図鑑を見せながら、村の周囲の森林でその動物を見かけるか、狩猟の対象とするか、また見かけなくなった場合はその年代と村の周囲で起こった変化等の聞き取りを行った。同時に、ペットとなっている霊長類がいた場合は、形態的特徴を記録した。全インタビュー数は87件、ペットとなっている霊長類は39匹を27箇所で確認することができた。


グリメスをするアカゲザル(タイ王国)


パッキングをするキタブタオザル(タイ王国)


インタビューの様子(ラオス)

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