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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-AM14

ブラジル・国立アマゾン研究所における共同研究及び国際ワークショップへの参加・発表

報告者:木下 こづえ

期間:2012/10/21 - 2012/11/ 1

 これまで、私は飼育下にある希少種を対象に繁殖生理に関わる研究を行ってきました。現在、研究対象を飼育下個体から野生個体に広げることを考案しています。世界最大の熱帯雨林があるアマゾン川流域には、希少な自然環境が残されており、そこには様々な野生動物が生息しています。それら野生動物の多くは絶滅の危機に瀕しており、保全のための研究が求められています。ブラジル国立アマゾン研究所の協力を受け、同地でのワークショップにおいてこれまでの研究成果を発表すると同時に、アマゾン川周辺における野生動物研究に関するフィールド視察を行うため、本派遣での研究が必要であったと考えています。

国立アマゾン研究所、インド科学大学院大学生態科学センター、マレーシア・サバ大学熱帯生物学保全研究所、京都大学霊長類研究所、京都大学野生動物研究センターが共催する、熱帯生物多様性保全のための国際ワークショップに参加し、Estrous monitoringmethods in carnivore species with different estrous patternsという題で、ポスター発表を行いました(10月23および24日)。研究発表を通じて、これまで飼育下で応用してきた研究技術を野生下にある動物にも応用できる可能性を見出すことができました。また、その他のポスター発表や口頭発表を通じて、INPAで実際に行われている野生生物の研究と保全に関する知見を得ることができました。特に、オオカワウソの繁殖生理に関する発表では、野生雄個体の性成熟状況の報告があり、今後の繁殖研究に大変参考になりました。10月25から27日にはアマゾン川流域の野生動物研究のフィールド視察(アマゾン川とZF2の森林)を行いました。爬虫類から哺乳類まで様々な野生動物を観察することができ、特にアマゾン川ではアマゾンカワイルカやコビトイルカを、ZF2ではオオアリクイやタマリンを観察することができました。また、ホワイトウォーターとブラックウォーターでの生物多様性の違いや、実際のアマゾンの植生の特徴を知ることができました。


野生の雄オオカワウソの性成熟状況に関する発表スライド


アマゾン川における、ホワイトウォーターとブラックウォーターの境界線

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