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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-G005

ボルネオでの野生オランウータン観察

報告者:山本 英実

期間:2012/11/19 - 2012/11/27

 実際にフィールドに出て、野生の霊長類を観察することで、霊長類研究への感心をさらに高めることが目的である。フィールドワークを体験してみることは、その難しさや辛さ、また、そこから得られる喜び、醍醐味を実感する手立てとなる。 そして霊長類の観察の中でも、オランウータンは行動面上初心者でも観察しやすい対象であり、まだフィールドワークに慣れない者にとって良い観察対象であると言える。 個人的には、今回は3回目の参加であった。2回参加したことにより、明確にオランウータン、特にその子どもや母子関係に関心を持つようになった。実験介入しやすい保護下のオランウータンを見ているだけでは、実際のオランウータンと違った部分がある可能性が高い。そこで今回は「野生」のオランウータンの子どもや母子の行動観察をすることが、大きな目的であった。

 2012年11月19日から27日の9日間のうち、11月21日から25日までの5日間、マレーシアサバ州のダナンレー自然保護地域においてオランウータンを中心に、動植物の観察を行った。  雨のために観察が阻まれたこともしばしあったが、オランウータンを10個体も観察することが出来た。母子であるBethとLom、YantiとSely、SheenaとDanumの3ペアと、Bob、Wina、Rony、名前未確認の10個体である。 今回の観察で、母親の性格と子どもの自立の早さに何らかの関係があるように感じた。SelyもDanumも1歳なのだが、Selyは最長で10m、Danumは最長で4、5m母親から離れて食事をする姿が観察できた。これは、Yantiが怠惰な性格で、Sheenaが典型的なオランウータンの穏やかな性格であることによるのかもしれない。  また、Selyが大きな葉を布団のようにして腹部上にしならせて寝るようなしぐさを見せた。これは、論理的道具使用、選択の意図理解に基礎となる行動と言えるかもしれない。


SheenaとDanum 典型的な、赤ん坊の母親へのしがみつき方


SelyYantiとSely 赤ん坊が母親の肩に乗るようにしがみつく珍しい例
(YantiとSelyは通常このスタイル)


YantiとSely  Selyが大きな葉を布団のようにしてYantiにもたれかかる様子

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