NBRは、「ニホンザル・バイオリソース」を意味する英文の頭文字で、自家繁殖体制による研究用ニホンザルの育成事業である。
文部科学省の研究開発施設共用等促進費補助金(ナショナルバイオリソースプロジェクト)の支援を受けている。
国立生理学研究所の主宰する「ライフサイエンス研究用ニホンザルの飼育・繁殖・供給」の下部課題としての、
「大型飼育施設でのニホンザルの繁殖・育成事業」と位置づけられている。
事業の目的と概要
霊長類研究所は、
官林キャンパス(第1キャンパス)の東に位置する約76haの土地(第2キャンパス)に、環境共存型の大型放飼場(コロニー)を建設し、
リサーチリソースステーション(RRS)と名づけた。
本事業は、平成19年度に開所したRRSを拠点として、新たな研究用ニホンザルを創出・育成・繁殖し、全国の研究機関に供給することを目的とする。
この放飼場は2場を1式とし、緑を保全するために一方を休ませ交代して利用する。
ニホンザル本来の社会・生態・行動を維持するため、1区画約5000平米の放飼場に50頭程度の密度で飼育する。
この飼育毋群は雌の比率を高めて年間100頭の繁殖を予定しており、ナショナルバイオリソースプロジェクト計画に添って全国の教育研究機関に供給する。
これらの供給するニホンザルは、Bウィルスがないだけでなく、赤痢菌、サルモネラ菌、結核菌などもない、安全で安心できるサルである。
他の病原体についても除去を進め、SPFニホンザルとしての完成度を高める。
こうしたSPF化および優良系統の選抜などの基礎研究をおこない、新たな研究用霊長類の創出と育成を進める。