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マレーシア・ペラ州・ブキッメラ・オランウータン島におけるオランウータンの行動研究と獣医学的飼育管理
林美里, 川上文人, Roslan R, Hapiszudin NM, Dharmalingam S
概要
ブキッメラ・オランウータン島財団(通称OUI)では、域外保全の試みとしてオランウータンの行動学的・獣医学的な研究をおこなっている。2010年から京都大学霊長類研究所と共同で、絶滅危惧種の獣医学的飼育管理の改良だけでなく、環境エンリッチメントと母親による育児を推進している。2011年には、3個体のボルネオオランウータン(Pongo pygmaeus pygmaeus)をOUI近くのBJ島に放した。BJ島は約5.6ヘクタールの広さがあり、事前調査で102種635本の樹木が同定された。より自然に近い新しい環境における行動変化を調べるため、オランウータンの行動モニタリングをおこなった。2個体は野生由来の個体で、OUIうまれの若い1個体が森で生活するすべを年上の2個体から学習できるようにした。1個体は妊娠中で、BJ島で2回の出産を経験した。行動観察の結果、BJ島では移動の割合が高くなり、樹上ですごす割合も増加した。しかし、他のオランウータン調査地と比べると、女性2個体ではOUIでもBJ島でも休息の割合が高かった。BJ島では、オランウータンが数は少ないものの島に自生する植物を食物として利用していることがわかった。より自然に近い環境下で放飼することにより、より野生のオランウータンに近い行動パターンがあらわれるということが示唆された。
(オープンアクセス論文 https://link.springer.com/article/10.1007/s10329-018-0650-2
書誌情報

Primates, 59(2): 135-144
DOI 10.1007/s10329-018-0650-2
2018/03/30 Primate Research Institute