研究資金Grants

今年度実施している研究課題です

日本医療研究開発機構 脳と心の研究課
革新技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト/中村克樹

京都大学は、霊長類研究所と情報学研究科が協力し、「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」(Brain/MINDS) に中核拠点の参画機関として参加しています。(参画機関業務主任:中村克樹)
「マーモセットの高次脳機能マップの作成とその基盤となる神経回路の解明及び参画研究者に対する支援」という課題名でコモンマーモセットの認知機能や種特異的社会行動等の基礎となる神経回路の解明を目指します。また、参画研究者に対する支援をおこないます。

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(公募)/中村克樹

「霊長類のやる気におけるドーパミン受容体の役割の解明」(研究代表者 中村克樹)を実施しています。
多くの若者が気力ややる気をなくし、引きこもりなどの社会問題を引き起こしています。こうした問題を解決するためには、やる気の喪失がどの神経ネットワークの機能不全に立脚しているのかを解明し、その機能回復を図ることが重要です。ヒトのやる気には大脳基底核や前頭前野と行った場所の重要性が指摘されています。ヒトと似た脳構造を有するサルを用いたドーパミンに着目した分子レベルでのやる気の神経基盤研究を進めます。

日本学術振興会 科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽)/中村克樹

「霊長類での神経賦活マンガン造影MRI法の確立および社会行動神経ネットワークの解明」(研究代表者 中村克樹)を実施しています。
近年、ヒトの精神疾患のモデル動物として非常に注目されているマーモセットの行動を評価したり、脳機能を測定する方法はまだ発展途上にあります。本研究では、MRI装置を用いて自由に行動しているマーモセットの神経活動を全脳で可視化する撮像方法を確立することを目指します。

日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)/宮地重弘

「リズムに「乗る」神経メカニズムの解明」(研究代表者 宮地重弘)を実施しています。
私たちがさまざまな動作を行なうときに、運動にリズムが生まれることがあります。運動リズムは自分の意志で制御することも出来ますが、意図せずしてリズムに「乗って」しまうこともあります。からだがリズムに「乗る」とき、脳の中では何が起こっているのでしょうか。それを調べるために、私はサルをリズムに乗せる行動課題を考案し、サルを訓練しました。これから、リズムに乗るときの様々な神経伝達物質の働き、脳の様々な部位の働きを明らかにしていきます。

日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)/竹本篤史

「主観的輪郭知覚に伴う神経回路ダイナミクス ― 回転運動刺激を用いた検討」(研究代表者 竹本篤史)を実施しています。
私たちは、画像内に散らばる情報をまとめあげ、意味のある対象として見ることができます。この視覚の優れた情報統合過程を端的に示す例として、主観的輪郭の知覚現象があります。本研究では、最近新たに考案した、回転運動する主観的図形を用いて、ヒトの心理物理実験・脳波測定、コモンマーモセットの行動実験により、神経ネットワークがどのように機能して主観的輪郭の知覚が生じているのかを明らかにします。

日本学術振興会 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究/三輪美樹

「幼児虐待の連鎖-サルを対象とした不適切養育行動の世代間伝達の研究」(研究代表者 三輪美樹)を実施しています。
ヒトでは幼児期に虐待等の不適切養育行動を受けると親となった時に自身の子に対して同様の行為を繰り返すことが知られています。ヒトの様に核家族で生活する小型霊長類のコモンマーモセットでも類似の現象が見られます。新生児が尾の一部を失う「尾食い」です。この研究では、コモンマーモセットの尾食い現象がなぜ継代するのか明らかにすることを目指します。

バナースペース

京都大学霊長類研究所
神経科学研究部門
高次脳機能分野